【諫早市】演劇体験を通して、楽しくコミュニケーション力を高められるワークショップ
秋になりましたね。
秋といえば、食欲の秋、読書の秋とか言いますが、今年は芸術の秋に触れてみてはいかがでしょうか。
芸術と言っても絵画とかではありません。
「演劇」という芸術です。
「演劇か~」と思われるかもしれませんが、初心者の人でも楽しめるワークショップをしている劇団があると聞いて、さっそく体験しに行ってきました。
ワークショップを開催している「フォルクテイル」とは
「フォルクテイル」は、諫早を拠点に活動している劇団です。2017年4月に旗揚げ。
オリジナル脚本はもちろん、童話の改作や古典作品の戯曲にも挑戦してきました。
ほかにも脚本がない、全てをアドリブで物語を繋いでいく即興演劇パフォーマンスを幾度も実施。
まさにジャンルや手法にとらわれない劇団です。現在は新たに劇団員が加わり、ますます活躍の場を広げています。
日常生活にも使える表現力やコミュニケーション力を学ぶ大人の演劇部
今回お邪魔したのは、そんなフォルクテイルがやっている「フォルクテイルズ・アクトラボ」というワークショップ。
誰でも気軽に楽しく演劇に触れられる場所として、毎週火曜日に開催されています。
指導者はフォルクテイルの座長、中野俊太郎さん。見た目はちょっとワイルドな感じですが、物腰が柔らかい好青年な方です。
「アクトラボ」は、ただ演劇体験をするわけではありません。
演劇体験を通じて、日常生活にも使える表現力やコミュニケーション力を学んでいくことを目的としています。
日常生活にも活かせる体験ができるなんて、ありがたいと思いさっそく参加しました。
初心者も楽しめるゲーム感覚の発声練習
最初はラジオ体操で身体をほぐしてから、発声練習をします。
この発声練習も、ただ声を出すわけではありません。
なんと、今回はゲーム感覚で行いました。
発声練習は「あめんぼの歌」を一人一行ずつ読んでいくものでした。
やり方はリズムに合わせて、一行読み上げ、次の方を指名して、指名された人が次の行を読んでいくというもの。
最初は時計回りでして、慣れてきた時に指名していくランダム形式に。
ランダムの時はいつ自分が指名されるか分からず、ハラハラドキドキしました。
でもこれはゲームのようで、相手にしっかりと指名してあげることが大切。
そして、受け取る側もしっかりと、受け取ることが大切だと中野さんは仰いました。
この発声練習はただ、「発声すればよい」「自分だけが言えればよい」というわけでなく、みんなで協力しないと、「あめんぼの歌」は完成しません。
うたい上げるためにも、しっかりと伝えて、受け取ることが重要です。
落ち着いて周りを観ながら挑戦したら、リズムも崩さず、うまく合図を受け取れて楽しむことができました。
相手によって受け取り方が違う。感情の表現
次に体験したのはサイレント芝居でした。
内容は、演じる側には、中野さんから感情だけのお題を伝えられ、それに沿った情景を考えて、一言も声に出さず、演技をするというもの。
見る側の人たちにはその人の演技だけを見て、どんな感情だったか、どんな情景だったかを予想してもらいます。
もちろん私も体験しました。
私に与えられたお題は『激怒』。
なので考えた情景は自宅で、息子がゲームで負けて騒いでることを想像して、演じて見せました。
すると見ていた皆さんからは、「ホテルのラウンジか、そんな所にいて、元カレと遭遇した」とか「どこかの見知らぬ子が騒いで、うるさいと感じていた」など、いろんな答えが返ってきました。
中野さんは「自分の中できちんと明確にして演技をしても、伝わり方は人によって違うんです」と仰いました。そして、「演じている側は、自分の中にある明確なものを、自信をもって演じてほしい」とアドバイスもくださいました。
誰もが気軽に演劇に触れられる場所に
「フォルクテイルズ・アクトラボ」は演劇を楽しみたい方はもちろん、コミュニケーション力を高めたい、とにかく大きな声を出したい。新しい趣味を見つけたいという方も大歓迎とのことです。また、前は演劇してたけど、再開するきっかけがないという方も、ぜひ参加してほしいと中野さんは言われていました。
感情や思いを相手に伝えることは、なかなか難しいことがあります。
みなさんも、自分が伝えたかった感情や思いを、相手に真逆に受け取られたりした経験はあるのではないでしょうか。
そんなことを少しでも減らす方法として、演劇の技術は日常的にも活かせるんだなと感じることができました。
秋真っ只中です。演劇という芸術に触れてみてはいかがでしょうか。
フォルクテイル 「フォルクテイルズ・アクトラボ」
開催場所 エンデンボックス
諫早市多良見町化屋1812 北島ビル203号
日時 毎週火曜日 20:00~22:00
料金 一回1000円(初回体験 無料)
学割 あり
対象年齢 15歳くらい~元気に動ける限り
(未成年は保護者の許可が必要)
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