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すぐ怒る子には原因があった!?保育士が教える「思い通りにならなくても納得するたった1つのポイント」

ぽん先生保育士

こんにちは!ぽん先生です。

「少しでも楽しく子育てを!」をモットーに、現在子育て世代を集めてオンライン講座を開いたり、育児に関する情報の発信を行ったりしている現役の保育士です。

今回はすぐに怒ってしまう子が、思い通りにならなくても納得してくれる方法についてお話ししていきたいと思います。

コミュニケーションの難しさ

子どもたちは家族や友達など、周囲の人と関わって行く中で、日々コミュニケーションの方法を身につけていくものです。

ところが困ったことに、自分の思い通りにならないと「もう知らない!!」なんて言って怒り出してしまうようなことがありますよね。

大人からすれば、何でも思い通りになるはずがないので、受け入れてもらえない事があってもそれは仕方のない事です。

しかし、子どもたちは1度怒り出してしまうとなかなか話を聞き入れてくれません。

これではコミュニケーションどころではありませんね。

ところが、こういった怒りっぽい子でも、ある方法を知っていると怒ってしまうことをグッと減らす事ができるのです。

それさえ知っていれば、「すぐに怒らないの!」と子どもを必死に説得したり、「何でも思い通りになると思わないで!」と叱ったりする必要もなくなりますよ。

一体どのような方法があるのでしょうか。

やってみよう!

子どもが怒らずにコミュニケーションを取れるようになる方法。

それは「もしかしたら〇〇かもしれないけど…それでも良い?」と事前に自分の思い通りにならなかった場合を伝えておくことです。

例えば、「A君の使ってるおもちゃが欲しい」と言いに来たとしましょう。

そんな時に、「じゃあ聞いてみようか」とA君のところへ聞きに行き、「今は使ってるからダメ!」と断られてしまってはどうでしょうか。

「きっと貸してくれるだろう」と期待していたことでしょうから、断られた時には「何でだよ」と怒り出してしまうに違いありません。

そこで、A君に聞きに行く前にこのように話してみてはどうでしょうか。

「もしかしたら貸してくれないかもしれないけど、A君に聞きに行ってみようか。それでも良い?」

これなら、断られたとしても酷く怒ることはなさそうですね。

このように、自分の思い通りにならなかった場合を事前に伝えておくことは非常に有効なのです。

なぜ怒らなくなる?

一体なぜこのように伝えることで、子どもたちは怒らなくなるのでしょうか。

それは、子どもたちは断られることを予測しない上で相手に要求をするからです。

つまり、「自分の思いが通らないかもしれない」という可能性があることを見通していないのですね。

そのため、要求を飲み込んでもらえなかった時に「思い通りにならなかった」という突発性が、怒りの感情を生み出してしまうのです。

そこで、起こりうる可能性を事前に子どもたちに説明しておけばどうでしょうか。

予想外の出来事と出会う可能性は少なくなりますよね。

そうすることで、子どもたちは感情的にならずに状況を受け入れやすくなるのです。

アフターケアも!

事前に伝えておくことで、子どもたちが怒りにくくなることは分かりました。

しかし、思いが通らなかった場合はそのままにせず、子どもたちの残念な思いを受け止めてあげましょう。

先ほどのおもちゃの貸し借りの例で言えば、「貸してもらえなくて残念だったね」「そんな事もあるよね」などのように話すのが良いです。

子どもの思いを受け止めることは、なだめることにもなります。

そうすることで、気持ちを落ち着かせることができるだけでなく、次に同じような場面に出くわした時にも、感情的になるのも防ぐことに繋がります。

そのため、アフターケアとして子どもの気持ちを受け止めることは、次回に繋げるためにも大切にしてくださいね。

ちなみに、おもちゃの貸し借りについては、以前に"おもちゃの取り合いは一言で解決!?「貸して」「嫌だ」が一瞬で収まる、保育士オススメの裏技とは"で解説しています。

ケンカにならないおもちゃの貸し借りをご紹介しているので、気になった方はぜひご覧くださいね。

まとめ

今回はすぐに怒ってしまう子が、思い通りにならなくても納得してくれる方法についてお話ししました。

思い通りにならなかった時に怒る原因の多くが、自分の予想外の出来事になってしまったからです。

そのため、あらかじめ起こりうる可能性について事前に伝えておくことで、願っていたようにならなくても、怒り出すのを減らすことができます。

そのためには「もしかしたら〇〇かもしれないけど…それでも良い?」などのように話して見るのが良いでしょう。

そして、もし思い通りにならなかった場合には、アフターケアとして「やりたかった」「欲しかった」という子どもたちの気持ちを素直に受け止めてあげるようにしましょう。

そうすることで、子どもたちの気持ちを落ち着けるだけでなく、次回も感情的になるのも防ぐことに繋がります。

すぐ怒る子に困っている方は、ぜひ試してみてくださいね。

保育士

東京都で働く保育士。「少しでも楽しい子育てを!」をモットーに活動中。

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