おもちゃの取り合いは一言で解決!?「貸して」「嫌だ」が一瞬で収まる、保育士オススメの裏技とは
こんにちは!ぽん先生です。
「少しでも楽しく子育てを!」をモットーに、現在子育て世代を集めてオンライン講座を開いたり、育児に関する情報の発信を行ったりしている現役の保育士です。
今回はおもちゃの貸し借りをめぐるトラブルを一言で収める方法についてお話ししていきたいと思います。
あの子の物が僕も欲しい!
友達や兄弟の使うおもちゃがなぜだか欲しくなってしまう。
子どもにとってはよくあることではないでしょうか。
だからこそ、おもちゃの貸し借りや取り合いなどのようなトラブルはよく起こってしまうものです。
「貸して」
「今使ってるよ」
「なんで貸してよ!」
「やだダメ!貸してあげない!!」
兄弟ケンカならまだしも、友達とトラブルになってしまえば、自分の子に我慢するようについ話してしまう方も多いのではないでしょうか。
ところが、ある一言を知っているだけで、おもちゃのトラブルは簡単に解決してしまうのです。
その一言さえ知っていれば、「また兄弟ゲンカか」とイライラしたり、「お友達に貸してあげなよ」と自分の子に我慢を強いたりする必要はもうなくなりますよ。
一体どのような方法があるのでしょうか。
やってみよう!
おもちゃの「貸して」「嫌だ」でトラブルがなくなる一言。
それは「使い終わったら貸してくれる?」です。
例えば、A君がミニカーで遊んでいたとしましょう。
そこへB君がやって来て「貸して」と聞きました。
A君はまだ遊び始めたばかりなので「遊んでるからダメ」と言います。
そんな時、「A君が今遊んでるから貸してもらえないみたい」と言ってしまうと、B君は怒ってしまうかもしれません。
また、「B君が欲しいって言ってるんだから貸してあげなよ」と言えば、A君が納得いかないでしょう。
そこで、「A君。B君も遊びたいみたいだから、使い終わったら貸してくれる?」と話してみてください。
2人ともが納得いく方法であるに違いありません。
どうして上手くいくの?
「終わったら貸して」の一言はどうして両者を納得させることができるのでしょうか。
実はそれぞれのやりたいことが保証されるからなのです。
それでは、A君とB君、それぞれの立場に立って見ていきましょう。
A君 遊びを壊されない
例えば「あと10分遊んだら貸してね」などのように、大人が時間を決めてしまうとどうでしょうか。
当然「それじゃあ少ない」「もっと遊びたい」といった不満が出て来るに違いありません。
ところが、「使い終わったら」とすることで、自分のタイミングで相手に譲ることを選べます。
そのため、自分の遊びたいだけ遊ぶことができるのです。
つまり、「自分の遊び時間」が保証されることで、不満を感じることはなくなるのです。
B君 必ず貸してもらえる
例えば「今は貸してくれないみたい」などと伝えてしまうと、B君は困ってしまいます。
なぜなら、A君がおもちゃを使い終わって手放した際に、他の子が使ってしまうかもしれないからです。
そこで、「終わったら貸してね」と約束をすることで、必ず次は自分に回ってくることが分かります。
つまり、いつまで待つのかは分からないものの、「必ずおもちゃを手にできる」ということが保証されるのです。
そのため、誰かにおもちゃを取られてしまうのではないかという心配がなくなり、安心して待っていられるのです。
少しずつ自分で言えるように!
ここまでは、大人が仲立ちをして相手に伝える前提でお話しをしてきました。
しかし、いつでも大人が近くにいるとは限りません。
少しずつ大人のいない環境で遊ぶことも増えてくるでしょう。
そのため、最終的には自分で友達と約束できるようになるのが理想です。
子どもが一人で相手に話せるようになるためには、以下のような段階があります。
①大人が代弁して伝える
②一緒に話してみる
③自分で話すのを隣で見守る
④一人で話す
このように、少しずつ自分で伝える機会を増やして行くことで、段々と自立していけるようになるのです。
ついつい大人が口を出して仲裁してしまいたくなるものですが、少しずつ自分一人で相手に思いを伝えられるように関わっていきましょう。
まとめ
今回はおもちゃの貸し借りをめぐるトラブルを一言で収める方法についてお話ししました。
子どもがおもちゃを貸してもらえなかった時、お互いが納得するためには「使い終わったら貸してくれる?」とお願いしてみるのが良いでしょう。
そうすることで、
・貸す側は遊びを壊されない
・借りる側は必ず貸してもらえる
ということが保証されるため、両者が共に安心して過ごすことができます。
ついつい大人が「そろそろ貸してあげなよ」などと押し付けてしまいがちですが、両者を納得させてあげることで、トラブルはなくなっていきますよ。
ぜひ試してみてくださいね。