サッカーにおける守備とは。久保建英に見てみたい守備をしないという選択
先のパラグアイ戦後、森保監督はかなり回りくどい言い回しで、久保建英の守備について不満を口にした。
そんなに言いたくないのなら口にしなければいいのにと思ったが、言いにくいことをあえて口にしたために、スムーズに話せなかったと解釈することもできる。どうしても言っておきたかったことだったのかもしれない。
この試合、久保は後半の頭から堂安律に代わり4-2-3-1の3の右で途中出場した。このポジションの選手の守備とは、主に対峙する相手の左サイドバック(SB)にプレッシャーを掛けることを指す。相手が攻撃参加する場合は、一緒に下がって付いていく。
しかし一般論として、そこで「3の右」の選手が、絶対に守備をしなければならないかと言えばノーだ。世の中には守備をしないという選択肢もある。対峙する相手の左SBとの向き合い方は「する」か「しない」かの2通り。もちろん、その逆サイドについても同じことがいる。
4-3-3のウイングになると、その傾向はさらに増す。SBが攻撃参加をしても、下がらずに高い位置に居続けるという選択の妥当性は上昇する。とは言っても、その8割以上は守備をする。この問題のポイントは100%ではないところ、絶対ではないところになる。中には「するな」と指示する監督もいる。実際にそうしたシーンを幾度となく見たことがある。
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