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45歳。公務員。コロナ禍の膨大な業務量で同僚が崩れていく日々を経験しました~おみおじリポート165~

大宮冬洋フリーライター
すっかり元気になった今、話し合いができる女性との結婚を望んでいます。(本人提供)

婚活の場で「のびしろ」があるのは女性よりも男性。1年前の彼とはまったく違います

※2024年2月23日追記。細川さんは半年間の受けオネット期間を終了し、自動退会日を迎えました。残念ながら結婚につながるような出会いはオネットではご紹介できませんでしたが、彼の幸せを祈りつつ見送りたいと思います。

 こんにちは。大宮です。自分の周囲にいる独身男女の婚活を前のめりで支援する「お見合いおじさん活動(略称:おみおじ)」を婚活パーソナルトレーナーのマチコ先生と一緒に推進しています。僕の読者(この記事を読んでいるあなたも該当します)で「そろそろ結婚したい」という人をオネット(大宮ネットワーク)にお迎えし、良縁を結ぶことをお手伝い中です。本連載ではその活動の一端をレポートしています。オネット会員の種類(受けor攻め)と募集についてはこちらをご覧ください。

 男子三日会わざれば刮目してみよ、という慣用句があります。男性は見違えるほど急成長を遂げることがある、という意味です。婚活の場でも女性より男性のほうが「のびしろ」は大きいと僕は感じています。現代社会にはいろんな面で未熟な男性が多くて、劇的に改善しなければ誰かにパートナーとして選ばれにくい、という意味でもありますが……。

 東海地方で公務員をしている細川将司さん(仮名、45歳)は去年4月にオネットに登場しました(当時の記事はこちら)。そのときの印象は「真面目そうな人」。あちこち出かけるのが趣味だというアクティブな一面もあるそうですが、それにしては覇気や個性は伝わって来ません。オネットでのお見合いも何回か組めて真剣交際まで進んだ相手もいたのですが、いずれも長続きはしませんでした。細川さんだけのせいではありませんが、彼の「わかりにくさ」も原因の一つだったと僕は思います。

フットワークの軽い細川さん。特に国内旅行は車でも電車でも気軽に出かけています。写真は滋賀県近江八幡市の八幡堀です。(本人提供)
フットワークの軽い細川さん。特に国内旅行は車でも電車でも気軽に出かけています。写真は滋賀県近江八幡市の八幡堀です。(本人提供)

誰かの成長を見たり支援したりするのが大好きな僕。こういう仕事がやりたかった!

 しかし、久しぶりに話してみると細川さんは雰囲気が変わっています。落ち着いた声で、静かな自信のようなものを感じるのです。以前の細川さんは生活福祉関連の業務に加えて、コロナ関連の給付金も担当。完全に疲弊していたそうです。

「やりがいはありました。でも、業務内容的に僕としては不本意なこともやらざるを得ません。相談窓口にいらっしゃる方とじっくり向き合う時間もなく、膨大な業務量で同僚が崩れていくような状況でした。僕もメンタルをかなりやられてしまいましたが、今の職場の方々と友人たちのおかげで立ち直って今に至ります」

 コロナ禍は公務員や医療関係者など最後の砦を担う人たちに大きなダメージを残したのかもしれません。それを癒すのは労働環境の改善と人間関係、そして時間でしょう。幸いなことに、細川さんは出向先で前向きに働けて、友だちと過ごす時間も作れるようになりました。そして、すっかり元気になったようです。やりたいことも明確で、爽やかな印象を受けます。

「今の仕事内容は公務員向けの研修を企画して運営することです。そのすべてが楽しいですね。研修後、受講生の表情や態度が少し変わっていることもあります。僕は誰かの成長を見たり支援したりするのが大好きなので、こういう仕事をやりたかったのだと改めて感じている毎日です。話の引き出しが多い講師の方がキャリアコンサルタントの資格を持っていることを知り、私もその勉強を始めています」

 キャリアコンサルタントの資格取得以降は転職も視野に入れている細川さん。ただし、いきなりフリーランスになるのではなく、大学や福祉施設など堅めの組織での進路相談員などのポストを狙っているようです。それならば公務員としてのキャリアも生かせるし、生活も安定しますね。

愛知県蒲郡市にある離島での細川さん。「普段は飲まないお酒もこういうときは飲みます。海辺でのBBQ、最高にリフレッシュしました」(本人提供)
愛知県蒲郡市にある離島での細川さん。「普段は飲まないお酒もこういうときは飲みます。海辺でのBBQ、最高にリフレッシュしました」(本人提供)

しっかり働きつつ、チャンスがあれば次を目指す。それならば女性も応援したくなる

 細川さんの話をじっと聞いていたマチコ先生。転職も考えることになった経緯を含めてちゃんと相手に伝えたほうがいいとアドバイス。働き盛りの40代で仕事が長続きしないようでは不安になるからです。

「細川さんの場合はストーリーがちゃんとしているので大丈夫です。しっかり働きつつ、チャンスがあれば今までの経験や資格を生かして次のステージを目指す、ということですよね。それならば女性も応援したくなります」

 マチコ先生も細川さんの表情や声色が良くなったと指摘。話しやすく、安心できる雰囲気とのこと。

「今の感じでお見合い相手の女性と話すことができれば、良き結婚にたどりつけるはずです」

 ただし、改善すべきところもあります。細川さんはやや太り過ぎな点です。前回は「クマさんみたいな愛嬌でアピール」する方向性をお勧めしましたが、細川さんはどちらかといえばシュッとしたスタイルが好みな様子。そうであれば、ダイエットして体型もシュッとしましょう。相手に「異性として見てもらう」にはやはり外見も重要です。

「最近は、摂取カロリーと栄養バランスを厳密に管理できるレトルト食品を使ってダイエットに励んでいます。家ではお酒は飲みません」

 頑張っていますね! 何事もできるだけ先入観を持たずに話し合いたいという細川さん。結婚相手に求めるのはスペックではなく「話し合いができること」だけです。そして、サポーティブな性格なので、何か目標がある女性が好きとのこと。今度こそ、相性のいい女性と出会えそうな気がします。

摂取カロリーと栄養バランスに考慮した冷凍弁当を愛用しているという細川さん。美味しそうではありませんが、努力は大事ですよね。結婚したら、2人分の具沢山味噌汁でも作りましょう!(本人提供)
摂取カロリーと栄養バランスに考慮した冷凍弁当を愛用しているという細川さん。美味しそうではありませんが、努力は大事ですよね。結婚したら、2人分の具沢山味噌汁でも作りましょう!(本人提供)

※文中の受けオネット会員は仮名です。細川将司さんの詳細プロフィールやマチコ先生と大宮による超実践的婚活アドバイス(ヤフーの有料記事です)を読みたい方(=攻めオネット会員になりたい方)はこちらをご覧ください。

フリーライター

僕は1976年生まれ。40代です。燦然と輝く「中年の星」にはなれなくても、年齢を重ねてずる賢くなっただけの「中年の屑」と化すことは避けたいな。自分も周囲も一緒にキラリと光り、人に喜んでもらえる生き方を模索するべきですよね。世間という広大な夜空を彩る「中年の星屑たち」になるためのニュースコラムを発信します。著書は『人は死ぬまで結婚できる』(講談社+α新書)など。連載「晩婚さんいらっしゃい!」により東洋経済オンラインアワード2019「ロングランヒット賞」を受賞。コラムやイベント情報が読める無料メルマガ配信ご希望の方は僕のホームページをご覧ください。(「ポスト中年の主張」から2017年3月に改題)

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