44歳。押しが弱い私。「いいな」と思う女性がいても恋愛には至りません~おみおじリポート(123)~
「若い方とは話が合わないかもしれないので、同世代の女性と出会いたい」
※2022年10月20日追記。細川さんは半年間の受けオネット期間を終了し、自動退会日を迎えました。細川さんはオネット内で出会った女性とのやり取りが続いているようです。彼の幸せを祈りつつ見送りたいと思います。
こんにちは。大宮です。自分の周囲にいる独身男女の婚活を前のめりで支援する「お見合いおじさん活動(略称:おみおじ)」を婚活パーソナルトレーナーのマチコ先生と一緒に推進しています。僕の読者(この記事を読んでいるあなたも該当します)で「そろそろ結婚したい」という人をオネット(大宮ネットワーク)にお迎えし、良縁を結ぶことをお手伝い中です。本連載ではその活動の一端をレポートしています。オネット会員の種類(受けor攻め)と募集についてはこちらをご覧ください。
外で働くことが好きな40代女性にぜひ紹介したい人がいるのです。国立大学を卒業後、地方公務員をしている細川将司さん(仮名、44歳)です。彼の結婚に求める条件は「共働き」のみ、とのこと。
「私は安定していると言われる職業に就いていますが、豊かな家庭を築くためにはそれぞれが外でも働いて稼ぐことが必要だと思っています。子どもは自然の成りゆきに任せたいです。この年齢なので、『自分の子が絶対欲しい』という気持ちはなく、シングルマザーの方も歓迎します。あまり若い方とは話が合わないかもしれないので、できれば同世代の女性と出会いたいです」
40代50代の未婚男性が「結婚したい」と急に言い出すとき、その一番の理由が「子どもが欲しいから」だったりします。そのため、自分よりはるかに若い女性との出会いを求めるのです。年の差婚をしている芸能人などとは住む世界が違うのに……。ちゃんと働いている男性に限ると、細川さんのように同世代との結婚を望む人はけっこう希少です。
僻地、会話、服装。真面目で優しい公務員が結婚できない3つの理由
以前から結婚願望があったという細川さん。なぜ現在に至るまで独身で恋人もいないのでしょうか。僕とマチコ先生の見立てでは大きく3つの原因があります。まずは住んでいる場所です。細川さんの勤務先と実家があるのでいわゆる山間部。過疎化が進んでおり、出会いが限られているのです。
フットワークのいい細川さん。コロナ禍前までは都会に出かけて外食をしたりイベントに参加したりもしていました。でも、恋人ではなく友人知人が増えるだけの結果に終わることが多かったようです。
「私は押しが弱いところがあり、飲み会などで『いいな』と思う人がいても恋愛関係にならなかったりしました。首都圏の女性との婚活パーティーに参加したこともあります。ありがたいことに『話がかみ合う!』とお互いに思える女性とマッチングをしたのですが、3か月ほど遠距離でお付き合いをしたら振られてしまいました」
この話に2つ目の原因が出てきます。「押しが弱い」ことですね。厳しい言い方をすれば、サービス精神が足りないのです。今回のインタビューでも一問一答になりがちで、細川さんのほうから会話を膨らませることがないように感じました。
長く付き合っていれば、面白さや優しさがジワジワと伝わってくるような男性でしょう。でも、短時間ではつかみどころがなく思われがちなタイプです。
「クマさん」みたいな外見と雰囲気は女性から一定の需要があります
「細川さんはクマさんみたいな外見と雰囲気です。女性からは一定の需要があるゾーンです」
出口戦略を練るのが好きなマチコ先生の目が光り出しました。そして、細川さんの性質を確認します。見た目は大らかそうでも実際は意地悪だったりしたら「クマさん」にはなれないからです。
「友だちからは『話しやすい』『誰とでも仲良くなれるね』とよく言ってもらえます。確かに、争いごとは苦手ですね。『できるだけ相手に合わせよう』というのが基本姿勢です。家族仲は良好だと思います。結婚して子育て中の妹は実家から車でも電車でも2時間ほどかかる場所に住んでいますが、私は両親と実家暮らしです。元公務員の父はすごくアクティブな人で、しょっちゅう山登りに出かけています」
うーん、これはクマさん度が高いですね! 地元の自治体で福祉関連の部署に所属しているクマさん、いや細川さん。生活全般の相談を市民から受けて提案するのが主な業務で、税金や年金、医療保険などに関する知識が欠かせないとのこと。いい提案をして市民に喜んでもらうために常に勉強しているそうです。
「勉強は好きなのですが、おっちょこちょいだと自覚しています。ケアレスミスが多いんです。仕事中は意識してチェックするようにしています」
仕事熱心で勉強好きなのにおっちょこちょい。これは完璧に真面目で優しいクマさんですね。せっせと働いたり転んだりしているスーツ姿のテディベアを想像しました。
遠くに住んでいる女性にとって、結婚相手が自分でなければいけない理由を言えますか?
すっかり興奮気味の僕。一方のマチコ先生は真剣な表情を崩しません。細川さんはポテンシャルが高いからこそ、インパクトの弱さがひっかかるようです。
「今の細川さんは、お役所に勤めている真面目そうな人、という印象に留まっています。今は遠くに住んでいる女性にとって、結婚相手が細川さんでないといけない理由が見出しにくいんです。ファッションなどを工夫して細川さんなりの色気を出していきましょう。相当がんばらないといけませんよ!」
外食だけでなく買い物も好きな細川さん。最近はお気に入りの通販サイトで洋服を買っているとのこと。僕もそのサイトを見せてもらったのですが、細身の若者向けの洋服が多いと感じました。クマさんを目指すべき(だと僕たちが勝手に断定した)細川さんとは路線がちょっと違います。
「ズバリ、可愛い系でいきましょう。細川さんの場合、中身とのブレもありません。色で言えば黄色や赤。薄手のタートルネックにツイードジャケットなんていかがでしょうか?」
マチコ先生の勢いと具体的な提案に戸惑いを隠せない様子の細川さん。でも、前向きに考えてくれました。手持ちの洋服の中でも明るい色のものはあるとのこと。まずはそれを着てお見合いに臨むところから始めましょう!
※文中の受けオネット会員は仮名です。細川さんの詳細プロフィールやマチコ先生と大宮による超実践的婚活アドバイス(ヤフーの有料記事です)を読みたい方(=攻めオネット会員になりたい方)はこちらをご覧ください。