コメ不足、お粥とじゃがいも料理で乗り切る
米不足と価格高騰のニュースが連日流れていますね。身近にお米のストックをきらしてしまい、餅や麺類、パンなどで食事を用意している話を聞くと「介護食を作るのにお米は欠かせない」と改めて感じました。餅やパンは喉に詰まるリスクが高い食品です。でも麺類ばかりでは飽きてしまう。そこで色々工夫しなくては…と思い、実際に私が作っている食事を少しご紹介。少しでも介護食を作るうえでのヒントになれば…と思います。
・ごはんではなくお粥にして、お米の1回の消費量を減らす
介護メンズはごはんも食べられますが、どちらかというと軟飯(なんはん:やわらかいごはんのこと)の方が飲み込みやすいようなので、ごはんではなく家族全員お粥を食べることにしました。最近は炊飯器でお粥も炊けるので、お米と水を炊飯器のメモリに合わせてボタンを押すだけなので、簡単です。炊きあがったお粥に溶き卵を混ぜ入れて「たまご粥」にすることもあります。意外とお腹にたまりますよ。
・じゃがいもで満足感を出す
おかずに「ジャガイモを使った料理」を1品出すことで満腹感がさらに増します。これは、肉じゃがのようなメインになるものでもいいですし、ポテトサラダのように副菜でも大丈夫です。どちらか1品に使用すると食事としての満足感が出ます。フライドポテトでももちろん大丈夫ですよ。
下記が最近私が作った献立例です。
例1:お粥、卵焼き、もやしと人参のナムル、ポテトサラダ
例2:たまご粥、肉じゃが、釜揚げしらす、ひじきサラダ(市販品)
例3:お粥、鮭のちゃんちゃん焼き(鮭、じゃがいも、玉ねぎ、キャベツ、人参)、納豆
上の写真は、実際に私が作ったものです。ナムルを写すのを忘れました。お粥も米が水分を吸ってしまいましたがOKです。佃煮もあったので出しました。
お粥なので汁物は付けていませんが、欲しい人は付けてもOKです。また、見て頂いてわかる通り手間のかかる料理は作っていません。なぜなら「暑いから、ガスを極力使いたくない」ので電子レンジを使って加熱しています。
炭水化物、たんぱく質、脂質、野菜と一応とれているのでこれOKとしています。工夫次第でお米の消費量を減らしつつ、満足感のある食事が作れますよ。ちなみにこのお粥とイモ類の組み合わせの献立は、戦前戦後の食事をヒントにしました。昔の人の知恵は本当にすごいな…と実感しています。
※食べる力、飲み込む力には個人差があります。不安がある方は医師、看護師、管理栄養士にご相談くださいね。