猛暑とゲリラ豪雨の夏!「傘忘れるな」地方の知恵が全国に広がる理由
今年も猛暑と、ゲリラ豪雨の夏となりましたね。9月の半ばを過ぎようとしている現在でも、関東や西日本では熱中症警戒アラートが発表されています。
そして、この夏も各地でゲリラ豪雨が多発。このことから日本海側に限定されていた言い伝えが、全国に広がっています。
「弁当忘れても傘忘れるな」は、日本海側の言い伝え
「弁当忘れても傘忘れるな」とは、天気が変わりやすく雨の多い日本海側の地域で、特に晴れとの天気予報でも急に雨が降ることを意味しており、島根県から新潟県を含む北陸地方までの広い範囲で、昔から言い伝えられてきた言葉です。筆者が住む兵庫県でも日本海側の豊岡市など、但馬地方で使われています。
晴天が一転して大雨になる「ゲリラ雷雨」は約8.7万回発生の予想
ウェザーニューズが2024年7月2日に報じた「ゲリラ雷雨傾向2024」では、突発的かつ局地的に激しい雨や落雷をもたらす「ゲリラ雷雨」の総発生回数が、7月~9月において約8.7万回と予想されていました。
現時点で7月・8月の正式な発生回数は公表されていませんが、ニュースや地域の状況などを見ていると、肌感ですが例年より多いと感じてしまいます。
姫路でもよく見かけた!突然の雨のなか「ずぶ濡れ」になり自転車で帰宅する学生
筆者が在住する姫路市でも、場所によって局地的なゲリラ豪雨が発生し、予期せぬ大雨にずぶ濡れになりながら、自転車で帰宅する学生をよく見かけました。
傘さし運転は道交法違反ですし、雨の予報がなかったため雨合羽もなければ、諦めるしかないでしょう。また、ときには屋根のあるバス停に、数人が集まって避難している場面もありました。
現代では「傘忘れるな」は、全国に該当するのでは!
昔の気候では、天気が変わりやすく雨の多い、日本海側の地域限定で言い伝えられていた「弁当忘れても傘忘れるな」との言葉ですが、現代では弁当はともかく「傘忘れるな」は、全国共通で該当する言葉になっていると思われます。
いつ起きてもおかしくないゲリラ豪雨に備えて、折りたたみ傘は常備するアイテムになったと言ってよいでしょう。
温暖化による気候変動は、古からの言い伝えまでも変えてしまうのですね。