ほうれん草と小松菜はどっちがすごい?効果と上手な使い分けのポイント
ほうれん草と小松菜が旬に入り、青々とした葉が店頭に並ぶようになりました。どちらも人気の葉野菜ですが、じつは別の科の植物で、特徴などに違いがあるんです。
そこで今回は、ほうれん草と小松菜の違いと上手な調理法を紹介します。
分類と特徴
ほうれん草は西アジアなどが原産のヒユ科の植物で、日本の食卓に普及したのは昭和になってからと比較的日本での歴史が浅い野菜です。一方小松菜は、アブラナ科の野菜で、キャベツやかぶなどと同じ仲間です。栽培は、江戸時代初期に江戸川区の小松川付近で品種改良により始まりました。日本での歴史が長く食文化にも定着しているので、関東のお雑煮では小松菜が定番の具材になっているほどです。
どちらも栄養満点
栄養面では、どちらも緑黄色野菜の仲間で、体内でビタミンAにかわるベータカロテンが多く含まれています。肌粘膜を丈夫にするので、カゼ予防や肌荒れの改善などに高い効果があります。また現代人に不足しがちな鉄分も多く、100gの摂取で、1日の目標の30~40%をとることができ、貧血の改善などにも有効です。
ベータカロテンはほうれん草のほうがやや多く、鉄分は小松菜のほうがやや多いですが、どちらもとても栄養価が高く、秋冬の体を整えるのには十分なほどです。このため、どちらもすごい野菜と言うことができます。
上手な使い分け
ほうれん草はアクが強いため、下茹でしたほうが美味しく食べられます。またシュウ酸が多く含まれるため、生食での多用は控えたほうがよいとされています。加熱すると、柔らかくなり味が染みやすいので、グラタンやバター炒めなどをすると美味しく食べられます。
一方、小松菜はアクが少ないので、炒め物などにする場合には下茹で不要です。加熱してもしっかりと歯ごたえが残るので、中華炒めやあんかけにすると美味しく食べられます。また煮崩れしにくいので、すき焼やお鍋に入れても美味しく食べられます。
おすすめレシピ
ほうれん草のお浸し
下茹でが必要なほうれん草ですが、わざわざお湯を沸かして茹でなくても、電子レンジで調理することもできます。ポイントは加熱後に水にさらして絞ることで、これによりアクも和らぎ美味しく食べられます。
牛肉と小松菜のあんかけ丼
小松菜は下茹でが不要で、炒めてもしっかり歯ごたえが残るので、中華風のあんかけにすると美味しく食べられます。小松菜はアクやクセが少ないので、子供でも美味しく食べられるどんぶりになりますよ。
まとめ
どちらも栄養価が高く、秋冬のカゼ予防や貧血予防、肌荒れの改善効果などが期待できる野菜です。ほうれん草はアクが強いため下茹でをしたほうがよく、小松菜は加熱しても歯ごたえが残るので、炒め物やあんかけで食べるのがおすすめです。
料理によって上手に使い分けて、旬の葉野菜を美味しく食べてくださいね。