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ノート(203) 弁護側のクローズド・クエスチョンを打ち破る方法とは

前田恒彦元特捜部主任検事
(写真:アフロ)

~尋問編(9)

受刑194/384日目(続)

減殺と強調

 弁護側は「活かす尋問」「殺す尋問」を問わず反対尋問の中でクローズド・クエスチョンの手法を用いる。検察側はそのメリットを減殺し、デメリットを強調するような対策を立てる必要がある。

 といっても、公判を担当する検察官が自ら証言台で証言するわけではない。事前の「証人テスト」の中で、検察側の証人に対し、弁護側の尋問技術を踏まえた的確な助言を与えておかなければならない。

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元特捜部主任検事

1996年の検事任官後、約15年間の現職中、大阪・東京地検特捜部に合計約9年間在籍。ハンナン事件や福島県知事事件、朝鮮総聯ビル詐欺事件、防衛汚職事件、陸山会事件などで主要な被疑者の取調べを担当したほか、西村眞悟弁護士法違反事件、NOVA積立金横領事件、小室哲哉詐欺事件、厚労省虚偽証明書事件などで主任検事を務める。刑事司法に関する解説や主張を独自の視点で発信中。

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