自宅で採り放題!家庭菜園で栽培できる山菜の種類と注意点
春から初夏は山菜シーズン!今年も山に採りに行ったという方は多いのではないでしょうか。また道の駅などにも山菜が並んで、旬の味を楽しませてもらえるのが嬉しいですね。
ただ、熊出没で直接の被害が増えるこのごろ、山に入るのはリスクもあります。
実は山菜には家庭菜園で栽培できるものも多いです。今年から山菜栽培をはじめれば、来年は自宅で山菜採りが楽しめますよ。
この記事では、家庭でも栽培しやすい山菜をご紹介します。我が家の庭で育てている写真を交えてお見せしますね。
ウド
ウドは春先の新芽、伸びた茎、若芽と長く収穫できる山菜です。自宅で育てていると、採りどきを逃さず好みの大きさで収穫できるのが嬉しいところ。
ウドは株分けに強く、短い根でも芽がついていればどんどん育っていきます。私の小さな庭では増えすぎないよう、度々株分けを行って親株を小さくしています。
ウドの苗は園芸店で時期になると販売されますし、すでに育てている人から株分けしてもらうのもいいですね。
フキ・ふきのとう
フキはどこにでも生えているように思えるかもしれませんが、採って美味しいフキはどれでもいいというわけではありません。
春一番のフキノトウもあちこちで見つけられますが、路肩などにあるものはきれいな状態かわからないこともあるので採るのをためらいますよね。お庭で育てていればその心配はなし。
フキも根を埋めればすぐに増殖する強い植物です。むしろ増えすぎ注意ですので、エリアを区切ったりプランターでの栽培がおすすめ。フキの苗も種苗店やネット上の販売者から購入ができます。
行者にんにく
北海道や東北で人気の山菜が行者にんにくです。「アイヌネギ」「キトピロ」「ヒトピロ」の名称で道の駅で販売されていることも。行者にんにくはネギと同じく種から栽培することができますし、株分けにも強い植物です。
行者にんにくの苗は最近ホームセンターでもよく見かけるようになりました。
収穫できる太いサイズになるには数年必要ですが、家庭で育てていると春の終わりに伸びてくる行者にんにくの花芽も収穫して食べられます。「にんにくの芽」と同じように調理でき、強い香りが美味しいんです。
この花芽を収穫せずに花を咲かせると、種が落ちて自然に発芽する強い植物です。「行者にんにくの種」がネット上で入手できるので種から栽培にチャレンジするのもおすすめです。
ウルイ
ウルイって軟白栽培のものがスーパーに並びますが、山菜としても人気です。けれどウルイというのは日陰の庭で育てやすいギボウシ(ホスタ)と同じ種類なんです。私の家の庭にも大きなギボウシがあり、春先の新芽を「ウルイ」として収穫して食べています。
畑わさび
わさびも家庭の畑で育てられます。山では水場で自生しているのを見かけることがありますが、畑に植えると「畑わさび」「葉わさび」として葉や茎を収穫できる山菜です。
葉にもしっかりあのわさびの辛味と香りがあり、醤油漬けや浅漬で食べられます。
春の時期に苗が出回ります。名前が似ている野菜に「わさび菜(わさびリーフ)」があり種が購入できますが、これはからし菜の種類の別の野菜ですのでお間違えなく。
三つ葉
三つ葉も庭やプランターで育てやすい山菜です。セリ科の多年草で毎年同じ場所に出てきますが、種からでも簡単に増やせます。種は市販されているのでぜひお試しを。
香味野菜として、少量でも収穫できると薬味に大活躍です。
その他のお庭で育てられる山菜と注意点
そのほか、お庭で育てられる山菜はいくつもあります。北海道で人気の「山わさび」や「コゴミ」「ゼンマイ」などを育てている人もいますね。
注意点は増えすぎること
山菜の殆どが多年草で、一度植えると毎年生えてきます。肥料はほとんど必要とせず、環境が合っていれば育てるのも簡単です。
ただし山菜は非常に生命力が強いため、気がつくと増えすぎていた!ということにもなりかねません。家庭菜園で植えるときはエリアを決めて、はみ出したものは抜く、花がついたら種が落ちないうちにカットする、などのお手入れをしましょう。
春一番で芽吹く山菜類を植えておくと、まだ野菜の苗を植えられない時期にも収穫を楽しめます。山で自生するものより香りが弱い、と言われますが、なにより気軽に収穫できるのが魅力ですね。お庭や家庭菜園で山菜の栽培をしてみるのはいかがでしょうか。
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私のブログでもお庭山菜の記事を書いています。山菜が庭にあると季節に合わせて何度も収穫が楽しめるメリットがあるんです。詳しくはこちらの記事でどうぞ。
「家庭菜園で育てられる山菜7種をご紹介します」