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一汁一菜で介護食もいいんです(その1)

めぐねこ介護頑張る栄養士/ライター

先日、某テレビ番組で土井善晴先生が出演し、料理の紹介をしていました。私も大ファンで先生の著書を何冊か持っていて、介護食を作る時の参考にしています。その理由は

・味付けが、介護メンズの好み

・家にある調味料で作れる

・加熱時間を長くすると介護食に使える料理が多くある

というのが理由です。

先生の著書の「一汁一菜でよいという提案」のなかで「ごはんとみそ汁のすごいところは、毎日食べても食べ飽きないことです」と。本当にその通りで、介護食を作っていても無意識のうちに必ずごはんとみそ汁はセットで用意しています。そこに「おかず」を2品足そうと思うと「何にしよう?」と考えてしまいます。

でも、最初から一汁一菜でいいと思うとだいぶ気が楽になりませんか?献立を考えている時間を自分のために使える、疲れている時には休めるというメリットがあります。もちろん、毎日一汁一菜では「おかずが欲しい!」と言われてしまうので、私は週に1日、一汁一菜の献立を組み込んでいます。その時は

・ごはんのお供と言われる、昆布の佃煮、梅干し、なめたけなどの瓶詰を出す

・おみそ汁を具沢山にする。たんぱく質と野菜を入れてボリュームがある汁を作る

私は、豚汁やけんちん汁、芋汁の他に「にら、もやし、きのこ類を卵でとじた具沢山にら玉みそ汁」、「豆腐、油あげ、ネギ(玉ねぎ)、ワカメに卵を落としたみそ汁」など作っています。郷土料理のみそ汁は具沢山のものが多いので参考になります。これを週に1日献立に入れるだけで、料理にかける時間がだいぶ違いますよ。

これならごはんをお粥に代えてもごはんのお供がある。みそ汁の具も加熱時間を長くすると柔らかくなります。

介護をしていると、誰か中心になる人が介護をしていてサービスの利用の手続きから、通院、既往歴の把握などの他に、日常生活も転倒や体調管理に気をかけるなど、気が休まる事がありません。私も介護メンズのケアマネージャーさんに「倒れるまで頑張らないでください」と毎回言われます。そんな私に一汁一菜はまさに「自分も休めるチャンス」なんです。

その2では、実際に私が作っている一汁一菜の献立におかずをつけたものをご紹介します。

※噛む力、飲み込む力には個人差があります。不安がある方は医師、看護師、管理栄養士などにご相談くださいね。

介護頑張る栄養士/ライター

栄養士。家族の介護をきっかけにスーパーやコンビニで手軽に買える食品で介護食を作っています。むずかしいと思われる介護食を美味しく、簡単に、お金をかけずにをモットーに作っています。また自分の経験をもとにライター活動もしています。

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