知っていましたか? 大根はカラダを冷やす働きがあるということを。
「大根」の原産地は諸説ありますが、地中海沿岸地方、エジプトなどで広く栽培され、その後中央アジアや中国に伝わったと言われています。暑い国原産の大根は多くの水分を含んでいるため、体を冷やす作用があります。生で食べると大根も白菜も身体を冷やす働きがありますが、加熱をして食べることが多いので、身体が温まるのです。
カラダが冷える理由
「身体は余分な水分が溜まることで冷える」ので、身体を温めるには余分な水分を抜くことで冷えることを防ぎます。「余分な水分を抜く」には、(例)菊芋、ごぼうに含まれている「イヌリン」を摂取すると、利尿作用を促進され、余分な水分を出します。
大根サラダは辛くないのに、大根おろしは辛い。みぞれ鍋の大根おろしは辛くない理由
大根おろしの辛さは「イソチオシアネート」という辛味成分です。イソチオシアネートは血液をさらさらにする作用、解毒作用などが期待でき、すりおろしたり、切ったりした時に大根の細胞が破壊されることで作られ、生の状態で食べると効力が強く発揮します。
イソチオシアネートは揮発性なので、大根をおろして5分程度で辛さはピークとなりますが、その後辛さは減少します。30分もするとほぼ辛みは抜けている状態です。熱を加えても辛みは飛んでいきます。
大根おろしにレモン果汁をプラスすると、イソチオソアネートの量が増えます。ぜひお試しください。
加熱したら辛みが飛んでいく。 栄養も飛んでいくのか?
「イソチオシアネート」は生の状態で強い効力を発揮。加熱すると辛みとともに殺菌力も低下。辛いのを我慢してでも、大根おろしを食べた方がカラダには良いのか?
加熱をすると、逆に抗酸化作用が強くなります。そして、食物繊維(ペクチン)は熱に強いので、加熱後も腸内環境の改善やデトックス効果が期待できます。大根は生で食べても加熱して食べてもそれぞれに効果を発揮する野菜です。
大根の酵素パワー
アミラーゼ (デンプン分解酵素)
大根おろし 、おろしそば、からみ餅など
プロテアーゼ (タンパク質分解酵素)
タコを大根おろしで揉み洗うと、タコが柔らかくなります。少々硬い肉も大根おろしに漬けると柔らかくなります。
リパーゼ (脂肪分解酵素)
おろしハンバーグや天ぷらに薬味的に使用します。