大谷翔平、次なる狙いは『プールショット』!6月11日から外野席にプール設置のアリゾナで3連戦
サンフランシスコでのジャイアンツ戦では期待された『スプラッシュヒット』が出なかったロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平。ファンの次なる期待はアリゾナにあるチェイス・フィールドの右中間外野席に設置されているスイミング・プールにホームランが飛び込む『プールショット』を大谷が放つことだ。
エンゼルスは6月11日(日本時間12日)からチェイス・フィールドでアリゾナ・ダイヤモンドバックスと3連戦を行う。ジャイアンツのホームゲーム同様、こちらもナショナル・リーグに所属するチームのホームゲームなので指名打者制は使えないが、大谷は現地11日の初戦に投手として先発登板する予定で、2番投手として打席にも立つはずだ。
チェイス・フィールドのプールは、右中間のセンター寄りに設置されており、35人までのグループがプール・エリアのスイートを貸し切れる。ホームベースからプールまでの距離は415フィート(約126.5メートル)。
チェイス・フィールドは1998年にバンクワン・ボールパークとして開場。プールショットの第1号は、スイングの美しさに定評があったマーク・グレースで、球場が竣工して1ヶ月後の1998年5月12日に放った。
ダイヤモンドバックスの歴史に詳しい「Nowhitting.com」によると、これまでに64本のプールショットが飛び出している。プールショットの定義は、ホームランボールがプールに直接飛び込むこと。サンフランシスコのスプラッシュヒットとは異なり、ホーム、ビジター、どちらのチームの選手が打ってもプールショットと認定される。
1998年にはシーズンで10本のプールショットが記録されたが、2018年シーズンは1本、短縮シーズンだった昨季は0本で、今季もまだ1本しか出ていない。
日本人選手でプールショットを打ったスラッガーはいなく、大谷が打てば初の日本人選手となるだけでなく、初のアジア系選手となる。
『二刀流選手』では、MLBとNFLで野球選手とアメリカンフットボール選手の二刀流として活躍したブライアン・ジョーダン(当時、ロサンゼルス・ドジャース)が2002年にプールショットを放っている。
下の図は、大谷が今季放った長打をチェイス・フィールドに当てはめたもの。右中間のセンター寄り、「413」と書かれた辺りにプールが設置されているが、センター方向へのホームランが多い大谷は、その付近に8本ものホームランを放っている。
プールの後方には通常の観客席があるので、方向は合っていても飛距離があまりにも大きいとプールを飛び越してしまうのがプールショットの難しさ。プール・エリアの広さは1288平方フィート(約120平方メートル)だが、プール自体の大きさは460平方フィート(約43平方メートル)。約26畳とターゲットはそれほど大きくはない。
大谷はルーキーだった2018年にチェイス・フィールドで2試合プレーし、両試合とも代打で2打数1安打だった。