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【これだけは覚えておきたい】-それ「脱水」のサインかも!-脱水状態になるとどうなる?

ご覧いただきありがとうございます。

おがちゃん先生です。

8月後半(現在2022/8/23)となりましたが、

まだまだ暑さも続くということで、

今回は「脱水」について解説していきます。

脱水ってなに?

成人では、体重の約60%が」であり、

そのうちの2/3(体重の約40%)が細胞の中

残りの1/3(体重の約20%)は細胞の外にあります

そして、体内に含まれる水の量が

不足した状態を「脱水」と呼びます。

なんで脱水が起こるの?

脱水が起こる原因として、水の摂取不足

・発熱・下痢・嘔吐などがあげられます。

●正常な場合、

血液の量が減る循環血液量が減少)と、

心臓などにある「低圧受容器が感知します。

●そして、この情報が、

視床下部)にある「口渇中枢」に届くと、

喉が渇き口渇感)→飲水行動につながります。

●また、口渇中枢はバソプレシンの分泌を促し

腎臓に作用して、尿として排泄される水の量を

減らします。※これにより水の量が維持される。

人にとって「」というのは、

とても大切なものなので、このように身体には

"脱水を予防する仕組み"が備えられています。

そのなかで、

高齢者は、口渇中枢腎臓などの機能が低下して

しまうことから「脱水」が起こりやすいです。

なのでこの時期(現在2022.8月)では、

特に、高齢者は熱中症に注意が必要です

脱水になるとどうなるの?

脱水には、水のみが失われた「一次脱水」や、

塩分の喪失を伴う「混合性脱水」などがあります

それぞれ、少し特徴は異なりますが、

皮膚の乾燥・血圧の低下・頻脈・体重減少や、

重症の場合は意識障害が起こることもあります

最後に(脱水を予防するには?)

基本的には、水分は"ガブガブ飲む"よりも、

"喉が乾く前に、チビチビに飲む"方が良いです。

そして高齢者の場合は、

喉が乾くという感覚が鈍くなっているので、

特に「こまめな水分補給」が大切でしょう。

また、下痢嘔吐、大量の発汗による

脱水は、ナトリウムも失われやすいので、

塩分を補給することも大切です。

まだ暑い日はあるので、脱水に注意しましょう。

では、今回はここまでです。

参考になれば幸いです。

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【参考文献】
・岡田隆夫ら(2013):「標準理学療法・作業療法学,生理学」,第4版,医学書院
・石浦章一(監修)(2016):「脳・神経系のしくみ」,株式会社マイナビ出版
・坂井健雄ら(2018):「人体の構造と機能①,解剖生理学」第10版,医学書院
・堀川宗之(2019):「見て読んで学ぶ人体解剖生理学」,改訂第2版,東興交易(株)医書出版部

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