BBQコンロを使って簡単安価に美味しい燻製を作る方法【今回は釣ったニジマスで作ります】
安価で汎用的なBBQコンロを使って作るニジマスの燻製作りを紹介します
この方法の最大のメリットは比較的高価であまり使う機会がない専用の燻製作り器が必要ない事、アウトドアレジャー派の皆さんなら必ず持っている普通のBBQコンロを使って本格的な燻製が作れるところが最大のメリットです。
今回は魚釣りで釣ったニジマスを使って作りますがニジマス以外にも淡水魚・海水魚の別を問わず、釣った魚じゃなくてもOK、もちろん鶏肉や豚肉などでも応用できます。
必要な道具
バーベキューコンロは燻製にする食材を乗せることが出来る大きさなら安価の物でOKです。
今回は長さ35cm位のニジマスで作りますので、斜めに置いて丁度ニジマスが焼き網の上に収まるサイズの物を選びました。
炭はバーベキューをやる訳ではないのでほんの少し有れば足ります。
着火剤入りの炭を1〜2割ほど混ぜて使うと着火が物凄く楽になります。
ホームセンターなどで購入出来る燻製作り用のスモークチップを両手に山盛り1杯くらいの分量用意します。
チップの種類は燻製にする食材を考慮して決めます。
ニジマス等のサケ科の魚を燻製にするならナラやクルミ系のチップを使うのが無難ですが、お好みでサクラやリンゴも良いと思います。
スモークチップを入れて加熱して煙を出すための皿は100均で売っていたお弁当のおかず入れに使うアルミカップを使います。
缶ビールなどのアルミの空き缶をカッターナイフなどで切って作っても良いと思います。
スモークチップから発生した煙を燻製にする食品に効率的にあてるためには食品全体を囲い込む必要があります。
市販の燻製作り器の殆どはそのような構造になっていると思います。
今回はBBQコンロを使いますので、その上に置いた食品とスモークチップにこの使い捨ての深型アルミプレートを被せて市販品の燻製作り器と同じような構造を実現します。
この深型アルミプレートはホームセンターなどで簡単安価に入手できます。
深型アルミプレートの底面の中央付近には写真のような切れ込みを入れて排煙口を作っておきます。
深型アルミプレートはカッターナイフで簡単に切ることが出来ます。
以上が必要な道具です。
それではニジマスを燻製にする為の下処理をしましょう
燻製作りは燻製にする食品の下処理が非常に大切です。
下処理での大切なポイントは塩加減と乾燥加減です。
この2つの要素が絶妙か否かで燻製の出来栄えが決まってしまいます。
酒の肴で作るなら、塩加減は強めに、寝かせ時間は長めに、とした方が私の経験からは美味しく仕上がるように思えます。
今回はニジマスの下処理を紹介しますが、魚の燻製作りなら他の魚種でも大体同じでOKです。
まずは魚全体に塩を多めに振り掛けます。
魚の両面に塩が行き渡るように振り掛けます。
振り掛けた塩と共にウロコ落としで擦ってウロコ取り去ります。
こうする事でウロコと共にヌメリも取り去る事が出来ます。
魚体全体をウロコ落としで擦ったらウロコとヌメリと塩は流水で良く洗い流します。
調理ハサミで腹を割いて内臓とエラを取り除きます。
内臓とエラを取り去ったら腹の中は流水でキレイに洗います。
洗い終えたら魚に付いている水気をキッチンペーパーで良く拭き取ります。
その後に腹の中に新しいキッチンペーパーを詰め込みます。
魚が入る大きさのトレーを用意します。
今回は100均で購入したステンレストレーを使います。
スーパーなどの鮮魚コーナーで使われている発泡トレーなどを廃物利用してもよいでしょう。
まずはトレーにキッチンペーパーを敷きます。
トレーに置いたキッチンペーパーの上に塩を均一に振り掛けます。
この時の塩の量は魚の下になる部分に厚さ1mmほどの塩がある状態にします。
この塩を振り掛けたキッチンペーパーの上に魚を置いて、更に魚に均一に塩を振り掛けます。
魚の上に1mmくらいの塩が降り積もる感じがベストです。
塩を振り掛けた魚の上にキッチンペーパーを置きます。
トレーの上にキッチンペーパー、塩の層、魚、塩の層、キッチンペーパーの順で重なっている状態です。
トレーごとビニル袋で包んでから冷蔵庫に入れて半日ほど保管します。
この期間に塩が適度に魚体に染み込むとともに水分が適度に抜けて抜けた水分はキッチンペーパーに吸収されます。
半日経ったら冷蔵庫から取り出し、魚体に残った余剰な塩を流水で洗い流します。
この洗い流す作業は手早く短時間で行います。
長く水に晒してしまうと魚体に水が染み込んで、せっかく適度に抜けた水分がまた元の状態に戻ってしまうからです。
荒い終えたらキッチンペーパーで水気を良く拭き取ります。
腹の中の水気も良く拭き取った後、新しいキッチンペーパーを腹の中に詰め込みます。
魚全体を新しいキッチンペーパーで包みます。
ビニル袋で包んでから冷蔵庫の中で1〜2日程度保管します。
この期間に魚に浸透した塩が馴染むと共に魚体からは更に水分が抜けていきます。
これでニジマスの下準備が完了です。
実際に於いて、ここまでの下処理の作業は燻製作りを行う日から逆算して事前にやっておく必要があります。
下処理完了後の寝かせる期間が1日〜2日ありますので、この期間に冒頭で紹介した必要な道具を揃えておけば良いでしょう。
下処理を終えたニジマスを燻製に仕上げましょう
下処理が終わったニジマスと燻製チップをBBQコンロの焼き網の上に配置します。
今回はこのような配置にしましたが、これは燻製にする食材の量や大きさ、BBQコンロの大きさなどで変化します。
魚を燻製する時は、お腹の中まで煙が当たるようにお腹が開いた状態にしておきます。
ここで大切な事は、燻製チップは必ず金属製の容器に入れて配置する事。
今回は100均のお弁当おかず用のアルミカップを使いました。
缶ビールのアルミ缶を切って作ったり、アルミホイル等で箱型の容器を作って使っても良いと思います。
燻製チップを入れた容器と食材はなるべく離すと言う事も大切です。
何故なら炭で直接加熱するのは燻製チップだけにしたいからです。
食材まで直接加熱される配置にすると食材が燻製になる前に焦げてしまうからです。
BBQコンロに炭を入れる時には食材の下に炭が無い状態にします。
上の写真が今回の燻製作りでの炭の配置です。
炭の量もこの程度でOKです。
普通の炭に着火剤入りの炭を1〜2割ほど混ぜておくと炭の着火がとても楽になります。
炭に着火したら燻製チップと食材を配置した焼き網をセットします。
尚、着火剤入りの炭を使っている時は炭の着火後、燃焼時の臭いを確認して、着火剤の火薬臭が完全に消えてから食材を配置した焼き網をセットします。
食材と燻製チップを覆うようにアルミトレーを被せます。
必要に応じて先に作っておいた排煙口を調整します。
アルミトレーの四隅に小石を乗せておくと風でトレーが飛んでしまうのを防止できます。
しばらくすると燻製チップから煙が出てきます。煙が出なくなったら出来上がりです。
食材の真下に炭を置いておかなければ食材が真っ黒に焦げることはありません。
食材を焦がさない為にも炭の量は少なめがベストです。
万が一、食材が半生の場合には出来上がった燻製を更にBBQコンロで適宜加熱すれば宜しいと思います。
美味しそうに出来上がりました。
このニジマスの燻製を仲間うちで行った花見に持参して皆で食べてみました。
珍しさもあり中々の高評価を得ましたw
春はマス釣り解禁の季節です。
皆さんもニジマスやヤマメ、イワナなどが釣れた時には是非お試し下さい。
最後までご覧頂きありがとうございます!!
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