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魚釣りの基礎知識 エサの付け方ひとつで釣果が変わる 正しい付け方を初心者にも分かりやすく図解で解説

健啖隊ブラックバスを釣って食う の草分け系YouTuber

魚釣りはエサの付け方ひとつで釣果が大きく変化します。

知っているようで実は知らない釣りエサの付け方を初心者にも分かりやすく図解で説明していきます。今回はルアー釣りで使う疑似餌(ワームなど)以外のエサで魚釣りで良く使われるメジャーなものを中心に説明します。

魚釣りでは釣る魚の種類や釣り場の状況に合わせて実にいろいろな種類の釣りエサを使い分けます。例えば同じ釣りエサでも釣り場や釣り方に合わせて釣り針への付け方も変化します。まず初めは海釣りで使うことが多いオキアミです。

■オキアミ

小さなエビのような形をしたオキアミは実はエビの仲間ではなく巨大なプランクトンの仲間です。海釣りでは定番の釣りエサで大抵の釣具屋さんで下の写真のようなブロック状やパックに小分けされた冷凍品が販売されています。

オキアミは解凍してから針に付けるエサとして使ったり、魚を寄せるための撒き餌として使います。針に付けるエサとして販売されているパック入りの物は針に刺しやすく集魚効果も増すようにアミノ酸で処理された製品も良く見受けます。

釣り針への付け方は下の図のように船に乗って釣る時と磯や堤防などの岸から釣る時の大きく分けて2種類があります。

船釣りの時は尻尾の先端に付いている尾ビレのような部分を切り取って全体が真っ直ぐになるように付けます。これは船釣りでは水深が深い場所で釣る事が多いための対策です。オキアミが少しでも曲がったり反った状態で付いていると仕掛けが長い距離を沈んでいく時に水の抵抗でオキアミが回転してしまい仕掛けが絡みやすくなるからです。この仕掛けの絡み(これを手前マツリと言います)を防止するために船釣りではオキアミは必ず尻尾を少し切ってから真っ直ぐに付けます。

一方、岸からの釣りでは船釣りほど深い場所を釣る事はありませんので仕掛けの絡みの事を考える必要はありません。それよりもオキアミが海中でまるで生きて泳いでいるような形で付ける方が魚たちに警戒されずに魚へのアピール度も高くなり釣果が上がります。よって丸のままのオキアミを上の図の右側のような状態で針に刺して使います。

■イソメやジャリメなど

ムカデとミミズを足して二で割ったような生き物がイソメやジャリメです。海釣りではかなりメジャーなエサですが見た目の関係からこれが苦手な方たちにはやや難易度の高いエサでもあります。岸からの釣りのみならず船釣りでも使うことが多い釣りエサです。たいていの釣具屋さんで扱っており下の写真のような小分けのパックで販売される事が多いです。

釣り針への付け方は下の図のような1匹まるまる付ける場合と短く切って付ける場合の2種類です。変形バージョンとして1匹まるまるを数匹まとめて付ける房掛けなどもあります。

1匹まるまる付けるとエサが水中でウネウネと動いて魚たちにはかなりのアピール度になります。アタリが少なく魚の反応がイマイチの時などは1匹まるまる付ける1本付が効果的です。但し、魚の種類によっては尻尾の方だけ食べられてしまい結局は短く切って付けたのと同じ状態になってしまう事もあります。そのような時は最初から短く切って付けた方が良いです。

短く切って付ける垂らし付けではエサの体液が海中に放出されそれが集魚剤となって魚たちを強力におびき寄せます。よって体液が出尽くしてしまうと途端に釣果が落ちますので短く切って使う時には適宜新しいエサに付け替えながら使うと効果的です。

■ミミズ

ミミズはおもに淡水での魚釣りで使われる事が多いメジャーな釣りエサですが見た目の関係から苦手な人には難易度がやや高い釣りエサです。釣具屋さんで購入することも出来ますが、道端や畑などで自分でつかまえて使う事も出来ます。尚、販売されているミミズと道端などでよく目にするミミズは種類が違うミミズです。釣具屋さんで売っているミミズはそのほとんどがツリミミズ科のミミズです。一方、道端などで良く目にするミミズはフトミミズ科のミミズです。どちらのミミズも釣りエサとして使う事が出来ます。

使い方は前出のイソメやジャリメと似ています。まるまる1匹で使う場合と短く切って使う場合の2種類です。それぞれの使い方の特徴もイソメやジャリメとほぼ同じです。

1匹まるまるチョン掛けする時は生きている方が効果がありますが魚の種類によっては死んでいても大丈夫な事も多いです。例えばウナギやコイなどは死んだミミズでも釣れます。短く切って使う時はイソメやジャリメと同じで放出される体液の強力な集魚効果が期待できます。尚、ミミズは海の釣りでは全く釣れないと言う事もありませんがイソメやジャリメに比べると釣果はガクンと落ちます。理由は海にはミミズが生息していないので魚たちがエサとして認識していないからです。これはイソメやジャリメを淡水の釣りで使った場合にも同じ事が言えます。

■ぶどう虫やサシ

淡水の虫エサの代表格はぶどう虫とサシでしょうか。この2種類のエサは大抵の釣具屋さんで年間を通して購入できます。ぶどう虫は蛾の幼虫、サシはハエの幼虫です。どちらも釣りエサメーカーの衛生的な設備で培養されたものです。

ミミズやイソメやジャリメほどのグロテスクさは無いと思いますが苦手な人にはやや難易度が高いエサかも知れません。この2種類のエサの最大の特徴はエサ持ちが良いと言う事です。虫の皮膚が適度な強度を持っているため、多少の事では針から外れたりする事はありません。例えば遠くまで仕掛けを飛ばそうとして釣り竿を威勢よく振り回しても大丈夫と言う事です。

まずはぶどう虫の付け方です。

頭の方から刺しても尻の方から刺してもどちらでも大丈夫です。効果もほとんど変わりません。生きていても死んでいてもエサとしての効果はそれほど変化はありません。但し、ぶどう虫も体液に集魚効果がありますので体液が出切ってしまうと釣果が落ちますので適宜新しいエサに取り替えながら使うのが良いです。

次はサシの使い方です。

サシは良く見ると尻の方が太く頭の方は細く黒い小さな点が付いています。この黒い小さな点がサシの頭部です。針に刺す時は必ず尻の方をチョン掛けにします。こうすると針から外れづらく尚且ついつまでも死ぬこと無く生きています。逆に頭の方を刺すと直ぐに死んでしまう上に皮も薄く柔らかいので針外れしやすくなります。サシも体液に集魚効果がありますので体液が出切ってしまうと釣果が落ちますので適宜新しいエサに取り替えながら使うのが良いです。

■練餌

最後に練餌を釣り針に付ける時の方法です。練餌の特徴は集魚効果の高さです。入手性と保存性の良さも特徴です。生きたエサが苦手な人にも練餌は歓迎される釣りエサです。

粉末を水で溶いて練って使います。練り加減はアンパンのあんこ位の感じがベストです。

針に付ける時は団子状にして釣り針全体を埋め込むのが基本です。小さな魚を釣りたい時には針先だけに小さく付けるのも効果的です。集魚効果抜群で直ぐに魚が寄ってきてアタリが出ますが餌を取られやすいと言う特徴もあります。そう言った意味で練餌はアタリが出始めてから釣り針に魚を掛けるまでのプロセスがやや難しい餌でもあります。粉末の状態では密封すれば長期保存できますが、密封が上手く行っていないと米粒の半分ほどの大きさの小さな甲虫が湧いて大変な事になりますので保存には注意が必要です。

以上、釣りエサを釣り針に付ける時の方法を解説してみました。

最後までご覧頂きありがとうございます!!

ブラックバスを釣って食う の草分け系YouTuber

「身近な場所でアウトドア・レジャーを満喫」が健啖隊のメインテーマ。ここでは様々なアウトドアシーンで知っていると役に立つ知識や情報を紹介します。特に魚釣りと釣った魚の調理・山野草・キノコは得意分野です。健啖隊の動画チャンネルでは釣ったブラックバスを料理して食べる動画はギネス級にたくさん公開しています。紹介した料理の数も一般的なソテーやフライから刺身やクサヤ干物まで汎ゆる料理を網羅しています。一度、健啖隊の動画チャンネルをご覧になれば必ずやビックリすると思います。尚、ブラックバスをどう捌けば美味しく食べられるかの要点は健啖隊が実践して見出した方法がウィキペディアでも掲載される程に認知されています。

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