緊急時にも役立つ アルミの空き缶を使って簡単に作れるアルコールコンロでコップ1杯分のお湯を沸かす
缶ビールや缶コーヒーなどのアルミ製の空き缶とナイフが有れば簡単に作れる小型で使い捨てのアルコールコンロの作り方と使い方を紹介します。
とても簡単な構造ですが金属製のマグカップに入れた300ccの水を約15分で沸騰させることが出来ます。
作り方
使う材料はアルミニウム製の空き缶なら大抵の物が使えます。
スチール製でも薄手の空き缶なら作れなくは無いですが、厚みのある缶詰の缶などは無理があります。
作るのに使う道具はナイフだけです。
先の尖った刃物なら出刃包丁やペティーナイフなども使えます。
カッターナイフでもアルミ製の空き缶なら無理をすれば作れますが、下の写真のような普通のナイフの方が工作がやりやすいと思います。
まずはアルミ製の空き缶を缶底から10cmの部分で切ります。
アルミニウムの空き缶は柔らかいのでナイフで簡単に切断できます。
次は親指程度の幅で縦方向に切れ込みを入れます。
下の写真のように縦方向に缶の半分くらいの所まで切れ込みを入れます。
縦方向の切れ込みは下の写真のように均等に合計3箇所に入れます。
3箇所の切れ込みを下の写真のように折り返します。
切れ込みを折り返した後に残った部分は五徳になります。
五徳になる部分は、水を入れたマグカップを置いた時の強度を確保するために下の写真のように指で摘んでほんの少し湾曲させておきます。
これで完成です。
使い方
使う燃料は燃料用のアルコールが一番のお薦めです。
アルコール系の固形燃料や着火剤として販売されているゲル状のアルコール系の燃料なども使えますが、これらを使う場合にはコンロの底部がかなり熱くなりますので、コンロを置く場所には注意が必要です。
消毒用のアルコールも使えますが、燃料用アルコールと比べて消毒用アルコールは燃焼時に臭いが発生します。
尚、ガソリンや灯油などは危険ですのでこのコンロでは絶対に使用しないで下さい。
燃料用アルコールを使う場合には1回の使用量は30ccです。
大まかですがペットボトルのキャップ4杯で約30ccです。
今回のコンロは30ccの燃料用アルコールで15分間の燃焼が出来ます。
コンロの中に燃料アルコール30ccを注ぎ込みます。
着火は着火専用のライターを使うと安全に着火できます。
このコンロは屋外用です。
使う時は必ず屋外で、コンロが熱くなることもありますので置く場所にも注意して下さい。
燃料アルコールを使う時の注意点としては、着火しても炎の色が青白いため、肉眼ではほとんど見えません。
着火を確認するにはコンロの上に手をかざしてみて熱気で確認するのが良い方法です。
着火が確認できたら金属製の容器に水を300ccほど入れたものをセットします。
水を入れてセットする容器は金属製ならマグカップや小型クッカーなどが使えますが、特にマグカップを使う時に注意する点は、全金属製であることは大切な点です。
一部分でもプラスチックやラバーなどが使われているマグカップは、その部分が焦げることがあります。
2重構造の断熱マグカップはこのコンロでは使うことができません。
今回のコンロは燃料用アルコール30ccを使ってチタン製のマグカップに入れた300ccの水を約15分で沸騰させることが出来ました。
アウトドア・レジャーなどの時に使い捨てのミニコンロとして重宝すると思います。
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