30本塁打以上のシーズンがない選手の通算本塁打ランキング。300本塁打以上は1人
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日本プロ野球で300本以上のホームランを打った選手は、44人を数える。そのうちの43人は、少なくとも1度、シーズン30本塁打以上を記録している。例えば、現役選手の2人、中村剛也(埼玉西武ライオンズ)は6度、通算301本塁打の松田宣浩(読売ジャイアンツ)は3度だ。松田は、これまでのすべてのホームランを、福岡ソフトバンク・ホークスの選手として打っている。
44人中、唯一人の例外は、「ミスター・ロッテ」の有藤通世/道世だ。シーズン最多は、1972年と1979年の29本塁打。1969年から1986年まで、18シーズンにわたってロッテ・オリオンズでプレーし、30本塁打以上のシーズンなしに、通算348本塁打を記録した。
30本塁打以上のシーズンがない選手の通算本塁打トップ20は、以下のとおり。25本塁打以上のシーズンがない選手のトップは、通算246本塁打の榎本喜八だ。20本塁打以上のシーズンがない選手では、通算209本塁打の白仁天が最も多い。
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この20人は、いずれも一軍で10シーズン以上を過ごした。13シーズンの新庄剛志/SHINJOと14シーズンの島谷金二を除く18人は、15シーズン以上だ。新庄は、メジャーリーグでプレーした2001~03年を含めると、16シーズンとなる。
また、20人中15人は、300本以上の二塁打を打っている。シーズン30二塁打以上を記録したことのある選手は、13人だ。竹之内雅史以外の19人は、25二塁打以上のシーズンがある。彼らは、ホームランを量産する「ロング・ヒッター」ではなかった。だが、その多くは、外野手の間を抜く長打を打つパワーを持つ「ギャップ・ヒッター」だった。
なお、40本塁打以上のシーズンがない選手では、清原和博の通算525本塁打が最も多い。35本塁打以上のシーズンがない選手の最多は、張本勲と衣笠祥雄の通算504本塁打だ。清原のシーズン最多は、1990年の37本塁打。張本は1970年の34本塁打、衣笠は1974年の32本塁打が最も多かった。
1シーズンに15勝以上を挙げたことがない投手の通算勝利については、こちらで書いた。