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エンジェルスが対ドジャースの連敗を10で止める。失点は大谷翔平に打たれたホームランの2点だけ

宇根夏樹ベースボール・ライター
ザック・ネト(左)とジョー・アデル(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 6月21日、ロサンゼルス・エンジェルスは、3対2でロサンゼルス・ドジャースに勝った。

 先発投手のパトリック・サンドバルが左腕を痛め、3回途中に降板したものの、そこから5人のリリーバーがつなぎ、失点は、5回裏にマット・ムーア大谷翔平に打たれたホームランの2点のみ。その直後に1イニング3死球などで同点に追いつき、10回表にテイラー・ウォードがタイムリー・ヒットを打ってリードし、その裏をカルロス・エステベスが締めくくった。

 エンジェルスがドジャースを相手に白星を挙げるのは、2021年8月6日以来だ。その翌日と翌々日に敗れ、2022年と2023年はともに0勝4敗。対ドジャースの連敗は、二桁に達していた。前日の時点では、継続しているエンジェルスの同一カード連敗のなかで、最も長かった。

 ちなみに、対ドジャースのフリーウェイ・シリーズ10連敗中、どの試合にもエンジェルスの選手として出場したのは、大谷だけだ。

 直近の6月21日を含め、フリーウェイ・シリーズの通算145試合は、エンジェルスが74勝、ドジャースは71勝。わずかながら、エンジェルスが勝ち越している。ただ、大谷がエンジェルスでプレーした2018~23年の30試合――大谷はすべての試合に出場――に限ると、エンジェルスが10勝、ドジャースは20勝だ。今シーズン、両チームはあと3試合、6月22日と9月3日~4日に顔を合わせる。

 なお、対ドジャースの連敗が止まり、エンジェルスが継続している同一カードの連敗は、対シンシナティ・レッズの8が最長となった。こちらは、2019年が2連勝→2連敗、2020~22年は対戦がなく、2023年と2024年に3連敗ずつだ。今シーズン、エンジェルスとレッズの試合は、すべて終わっている。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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