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【大作】新しい発想ができない人には絶対不可欠!「メタ思考」トレーニング3つのステップ

横山信弘経営コラムニスト
(筆者作成)

現代において最も生産性が低い人は、どんな人か? それは、

・現状維持バイアス

・確証バイアス

・正常性バイアス

といった認知バイアス(思考の偏り、思い込み)をなかなか外すせない人だ。革新的なアイデアを出せなくてもいい。しかし時代の変化に遅れないようにしないと、今後は生き残ることは難しいだろう。どんなに過去の実績があったとしても、である。

そこで今回は、「メタ思考」について学んでいこう。「メタ思考」を鍛えることで、思考を柔軟にできる。発想力や共感力もアップできる。

最後には、メタ思考トレーニングに関するワンポイントアドバイスも紹介する。思考を柔軟にしたいビジネスパーソンは、ぜひ最後まで読んでもらいたい。

<目次>
■「メタ思考」とは何か? 「上から目線」との違いとは?
■「誰かの失敗談」を活用したメタ思考トレーニング
■メタ思考トレーニング3つのステップ
■「よくわからない依頼」を活用したメタ思考トレーニング
■メタ思考トレーニングに効果的な2つの「問い」
・根拠――Why So?(なぜそうなの?)
・目的――So What?(それで何なの?)

■「メタ思考」とは何か? 「上から目線」との違いとは?

さて「メタ」とは「超越した」とか「高次の」という意味だ。特徴は以下の2つである。

(1)客観
(2)上位概念

「ちょっと上から」だと「上から目線」になる。だから「かなり上から」客観視することをイメージする。

(筆者作成)
(筆者作成)

かなり上から眺めることで、自分視点も他者視点も手放すことができる。「超越(メタ)する」と言われる所以だ。

(筆者作成)
(筆者作成)

なんだか難しい。高尚な思考のように思われるかもしれないが、その逆とも言える。まったく何も知らない人、無邪気な人もメタ思考を発揮できる。

以前、娘の誕生日に、どこで外食しようか話し合ったことがあった。私はハンバーグステーキを食べに行こうと提案した。以前、娘がとても気に入っていたからだ。しかし妻は回転ずしを推した。息子はお洒落なカフェへ行ったほうが楽しいだろうと主張した。

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経営コラムニスト

企業の現場に入り、目標を「絶対達成」させるコンサルタント。最低でも目標を達成させる「予材管理」の理論を体系的に整理し、仕組みを構築した考案者として知られる。12年間で1000回以上の関連セミナーや講演、書籍やコラムを通じ「予材管理」の普及に力を注いできた。NTTドコモ、ソフトバンク、サントリーなどの大企業から中小企業にいたるまで、200社以上を支援した実績を持つ。最大のメディアは「メルマガ草創花伝」。4万人超の企業経営者、管理者が購読する。「絶対達成マインドのつくり方」「絶対達成バイブル」など「絶対達成」シリーズの著者であり、著書の多くは、中国、韓国、台湾で翻訳版が発売されている。

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