Yahoo!ニュース

なんだかんだ成果を出す人の「究極のエンジン」 ~複雑なことを単純に考える研究所【2023年6月】

横山信弘経営コラムニスト
(筆者作成)

■なんだかんだ成果を出す人が持つ「究極のエンジン」

「実績があると聞いていたが、まったくダメじゃないか!」

知人の社長がとても嘆いていた。

大企業で活躍した45歳の役員を引き抜き、新規事業を任せた。しかし、2年経ってもまったく成果を出せていない。

5年の中期経営計画の大きな柱であったのに、目論見が外れた。その役員は退職し、事業も撤退に追い込まれた。

「いったい、何だったんだ! あの2年間は」

社長は吐き捨てるように言った。

このような失敗例は、珍しいことではない。というよりも、近年このような事例が増えている。

理由はカンタンだ。昔のやり方に固執していると、成果が出ない時代になったからだ。

しかし、

そんな不確実性の高い時代でも、必ず成果を出す人がいる。どんなに慣れない仕事であっても、である。

もちろん、「半年以内に成果を出せ」などと、短い期限を言い渡されたら難しい。だが、長い目で見てもらえるのなら確実に成果を出せる、そんな心強い人がいる。

では、その人にはどんなスキルが身についているのか?

今回のテーマは、なんだかんだ成果を出す人が持つ「スキルエンジン」である。

単なるスキルではない。「エンジン」のような推進力を持つ力の源泉、ドライバーのようなものについて取り上げる。

複雑なことは一切ない。3つの行動だけに着目するからだ。

天才的なヒラメキや、革新的なアイデアは出せないが、確実に成果を出したい人。そういう人だけ、最後まで読んでいただきたい。

■なんだかんだ成果を出す人が重要視する2つの行動

世の中には3種類のビジネスパーソンがいる。その3種類とは以下の通りだ。

(1)短期間で成果を出す人

(2)時間はかかるが成果を出す人

(3)時間とは関係がなく成果を出せない人

この(3)には、さらに以下3種類に分解できる。

この記事は有料です。
横山塾~「絶対達成」の思考と戦略レポ~のバックナンバーをお申し込みください。

経営コラムニスト

企業の現場に入り、目標を「絶対達成」させるコンサルタント。最低でも目標を達成させる「予材管理」の理論を体系的に整理し、仕組みを構築した考案者として知られる。12年間で1000回以上の関連セミナーや講演、書籍やコラムを通じ「予材管理」の普及に力を注いできた。NTTドコモ、ソフトバンク、サントリーなどの大企業から中小企業にいたるまで、200社以上を支援した実績を持つ。最大のメディアは「メルマガ草創花伝」。4万人超の企業経営者、管理者が購読する。「絶対達成マインドのつくり方」「絶対達成バイブル」など「絶対達成」シリーズの著者であり、著書の多くは、中国、韓国、台湾で翻訳版が発売されている。

横山信弘の最近の記事