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ソニー、PS4ゲームが動く新型PSPを準備中?次世代Xboxが2026年後半発売の噂も

多根清史アニメライター/ゲームライター
(写真:アフロ)

昨年春頃、ソニーが携帯ゲーム機を開発中と噂されたとき、ゲーマーは色めき立ったもの。フタを開ければ、PS5ありきのリモートプレイ専用機「PlayStation Portal」だと判明して熱気は収まっていたのですが……。

そして新たに、ソニーがPS4のゲームが動く新型PSP(PlayStation Portable)の発売を準備中との噂がネット上で流れています。

当初はPS4対応のみ、ソフトウェア更新でPS5ゲームも動く?

Image:Sony
Image:Sony

ゲーム業界のインサイダーらも集まる海外掲示板ResetERAでは、ロシアのジャーナリスト、アントン・ログヴィノフ氏が「ソニーが新しいPSPの発売を準備していることが確認できました。発売ラインアップはPS4ゲームしかなく、一般販売されます」と述べていたと報告されています。

このログヴィノフ氏は、ソニーが正式発表する数年前にPlayStation独占タイトルがPC向けに移植されると最初に予想した人物のひとり。なんらかの、確かな情報源を持っていると思われます。

ただし、初期に入手できるゲームは「SteamDeckで入手できるもの」、つまりSteamでPC版を販売しているタイトルに限られているとも示唆。

また「小売チェーンも懐疑的だ」とも言っているため、公式サイトでのネット販売のみ・実はソニー製のモバイルゲーミングPC(ASUS ROG Ally的な)という可能性もなくはなさそうです。

今年初め、AMD(PS5搭載プロセッサーの供給元)の未発表製品に詳しいYouTubeチャンネルMoore’s Law is Deadは、ソニーが新型ハードウェアで携帯ゲーム機市場に再参入する計画を立てており、AMDのカスタムAPU(CPUとGPUを統合したもの)を採用してPS5およびPS4のゲームが動くと主張していました。PS4とPS5ともにAMD製APUを搭載しているため、一応の筋は通っています。

これがログヴィノフ氏が語ったのと同じゲーム機である可能性はあるものの、今回はPS5ゲームへの言及はナシ。PS5タイトルとの互換性は秘密にされているか、後日のソフトウェア・アップデートで実装される展開もあり得そうです。

なお、PlayStation Portalは、いまだに需要が供給を上回り「予想以上に」好調とのこと。ソニーが出荷量を絞っている事情もあるようですが、携帯ゲーム市場の手応えを感じたとしても不思議ではないでしょう。

次世代Xbox、Xbox 360の成功を再現するため前倒しで発売か

写真:ロイター/アフロ

その一方、Xboxの次世代ハードが2026年後半に登場するとの噂話が飛び込んできました。

この情報を発信する@TheGhostOfHope氏は、「Call of Duty」シリーズ関連の著名リーカー。CoDといえば、マイクロソフトが超大手ゲームパブリッシャーのアクティビジョン・ブリザードを買収した際に獲得したIP(というかCoDを獲得するために企業ごと買収との説も)ですね。

これに先立ち、信頼性の高いYouTubeチャンネルRedGamingTechが同じような趣旨を報道。ソニーの次世代機PS6(仮)は2028年と予想されているので、かなり前倒しです。

なぜ、それほど急ぐのか。それは、Xboxで最大の成功を収めたXbox 360を再現するためと見られています。

Xbox 360はPS3より1年早く発売したこともあり、なんと8400万台も販売。現世代のXbox Series X|Sといえば、2023年末時点で2700万台と推測されていました。なお、今年3月末時点でのPS5累計販売台数は5920万台だと公式に発表しています

あるゲームプラットフォームが一人勝ちするのではなく、それぞれ競い合った方が、価格的にもユーザーにはメリットがもたらされるはず。マイクロソフトの健闘を祈りたいところです。

アニメライター/ゲームライター

京都大学法学部大学院修士課程卒。著書に『宇宙政治の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。現在はGadget GateやGet Navi Web、TechnoEdgeで記事を執筆中。

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