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デジタル時代に絶対不可欠な「直感力」とは? ~仮説の精度をアップするKKD(経験・勘・度胸)

横山信弘経営コラムニスト
(提供:barks/イメージマート)

■侮れない「直感力」

ペットボトルに入ったミネラルウォーターを見せられ、

「これがいくらか、わかりますか?」

と質問されたら、あなたはどう答えるか。500mlのサイズであれば、

「130円」

「140円」

「105円」

……など、だいたいこれぐらいの金額を言うのではないか。間違っても「6千円」「45万円」などと答える人はいないはずだ。

いっぽう、同サイズの容器に、聞いたこともないような病気が治る塗り薬が入っていたとしよう。それを見せられ、

「これがいくらか、わかりますか?」

と質問されたら、あなたはどう答えるか。

瞬時に答えられる人もいるだろうが、多くの人は「見当もつかない」と受け止めるのではないか。そして、

「8千円」

「5万円」

「20万円」

……と、当てずっぽうに答える人が大半だろう。

ミネラルウォーターを見せられても、聞いたこともない病気を治す塗り薬が入った容器を見せられても、値段を答えるのに使ったのは「直感」である。しかし同じく直感を使っても、前者のほうが正解率が高くなり、後者のほうは正解率が低くなる。

それはなぜなのか?

今回は、直感力と仮説検証について深く掘り下げていく。営業の世界では「KKD(経験・勘・度胸)」は長らく批判の的であったが、本当にそうなのか。デジタルの時代になっても、実はこの「KKD」が重要であり、ベテランの直感がいかに正しいかを脳科学的にも解説する。

ぜひ最後まで読んでもらいたい。

■なぜベテランの言い分は正しいのか?

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経営コラムニスト

企業の現場に入り、目標を「絶対達成」させるコンサルタント。最低でも目標を達成させる「予材管理」の理論を体系的に整理し、仕組みを構築した考案者として知られる。12年間で1000回以上の関連セミナーや講演、書籍やコラムを通じ「予材管理」の普及に力を注いできた。NTTドコモ、ソフトバンク、サントリーなどの大企業から中小企業にいたるまで、200社以上を支援した実績を持つ。最大のメディアは「メルマガ草創花伝」。4万人超の企業経営者、管理者が購読する。「絶対達成マインドのつくり方」「絶対達成バイブル」など「絶対達成」シリーズの著者であり、著書の多くは、中国、韓国、台湾で翻訳版が発売されている。

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