■急増する「40代リストラ」

最近、40代でのリストラが目立つようになってきた。これはコロナ以前から見られた兆候だった。

2019年初頭から、好業績でも人員削減(リストラ)に着手する企業が次々とあらわれたのである。その代表格が、製薬会社、金融機関、大手電機メーカーなどだった。

象徴的だったのはNECだった。NECは45歳以上の希望退職者を募り、グループで約3000人の削減に踏み切った。その一方、能力に応じて新入社員でも年収1000万円を支払う制度を導入した。組織の新陳代謝をはかろうとする会社側の意図が推し量れる。

私は企業の現場に入って目標を絶対達成させるコンサルタントである。従業員側ではなく、企業側につくのが基本。会社が事業を継続しようと考えたとき、どのような人材が必要かを選別していかなくてはならない。

過去の実績のみで、報酬の割にパフォーマンスの低い人材を手元におくほど、どの企業も余裕はない。終身雇用の文化はすでになく、定年制も撤廃されるかもしれないと言われる現代、どのタイミングでベテラン社員に「セカンドキャリア」の必要性を説くのか。企業側は常に考えている。

コロナ禍において、この風潮はさらに加速するであろう。会社の業績が良ければリストラは免れる。そんな時代はもう終わったのである。

■落ちぶれないために心掛けること

組織から愛想をつかされないようにするにはどうすればいいか――。

間違っても、そんなことを考えてはならない。どんなに実力があっても、いろいろな事情で組織を離れなければならないときはある。組織の都合の場合もあれば、自分や家族の都合で別の道を選択しなければならないときもある。

さあ、そのときにどうするか。

いまの組織から離れた瞬間から落ちぶれてしまっては、自分はおろか家族をも守っていくことができなくなる。健康的でもない。

今回のコラムは、ターニングポイントとなる「40代」で、どのような思考や技術を身につけておくべきか。過去に書いた記事や書籍からの【17種類】を引用し、解説を加えた。

1万字に迫る大作である。

何度も繰り返し読めるように、箇条書きで並べる。すべて印刷して手元に置いておくのもいいだろう。

一気にすべて読み通さなくてもいいので、ぜひ手に入れてもらいたい。