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昨年30本塁打以上の選手のなかで今春のホームランが出ていないのはジャッジだけ!?

宇根夏樹ベースボール・ライター
アーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)Mar 22, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 昨年、レギュラーシーズンに30本以上のホームランを打った選手は、54本塁打のマット・オルソン(アトランタ・ブレーブス)を筆頭に、29人を数えた。

 彼らのうち、ともに33本塁打のコリー・シーガー(テキサス・レンジャーズ)とJ.D.マルティネス(ニューヨーク・メッツ)は、今春のエキシビション・ゲームに出場していない。

 シーガーは、1月下旬にスポーツ・ヘルニアの手術を受けた。ダラス・モーニング・ニューズのエバン・グラントらによると、3月18日から打撃練習を始めていて、開幕に間に合う可能性もあるという。J.D.は、正式には、まだメッツに入団していない。先日、契約の合意に達したところだ。

「昨年30本塁打以上で球団が決まっていなかった最後の1人が契約へ。エンジェルスはまたしても噂だけ」

 シーガーとJ.D.以外の27人は、エキシビション・ゲームに出場している。約4分の1の7人は、そこでホームランを打っていない。

筆者作成
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 開幕前にホームランがなくても、基本的に、心配は無用だろう。マニー・マチャド(サンディエゴ・パドレス)は、10試合で0本塁打ながら、韓国で行われた開幕シリーズの2試合目に、シーズン1本目のホームランを打った。1点差に詰め寄られた直後、9回表の3ラン本塁打だ。マチャドのホームランがなければ、パドレスは、連敗を喫していてもおかしくなかった。

 また、イサック・パレイデス(タンパベイ・レイズ)は、試行錯誤中なのかもしれない。タンパベイ・タイムズのクリスティ・アッカートによると、昨年、31本塁打中20本の球種が速球だったパレイデスは、相手が攻め方を変えてくるのに備え、速球以外の球種を逆方向へ弾き返す練習を行っているという。

 ただ、健康状態が懸念される選手もいる。スプリング・トレーニング中に、ロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス)は右膝、アーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)は腹部、カイル・シュワーバー(フィラデルフィア・フィリーズ)は右股関節に不具合が発生した。3人とも、その後の試合に出場しているので、このままいけば出遅れることはなさそうだが、万全の状態で臨めるのかどうかはわからない。

 ちなみに、昨年、25本塁打以上30本塁打未満の24人のなかでは、6分の1の4人がホームランを打っていない。コービン・キャロル(アリゾナ・ダイヤモンドバックス)は、昨年の新人王だ。

筆者作成
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 なお、今春最多の7本塁打を記録している2人、カイル・スタウアース(ボルティモア・オリオールズ)とオニール・クルーズ(ピッツバーグ・パイレーツ)のうち、スタウアースは、3月22日にAAA行きとなった。

 開幕前のホームランの本数とシーズンに入ってからの本数に相関関係があるかないかについては、こちらで書いた。

「本塁打王とシーズン本塁打王は一致するのか。昨年のオルソンはどちらも最多の8本塁打と54本塁打」

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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