昨年30本塁打以上で球団が決まっていなかった最後の1人が契約へ。エンジェルスはまたしても噂だけ
昨年、30本以上のホームランを打った29人のうち、ロサンゼルス・ドジャースで33本塁打を記録したJ.D.マルティネスだけは、FAになったまま、球団が決まっていなかった。
どうやら、その状態に、ピリオドが打たれるようだ。ニューヨーク・ポストのジョン・ヘイマンらによると、J.D.とニューヨーク・メッツは、1年1200万ドルの契約で合意に達したという。J.D.の加入により、メッツのラインナップには、昨年30本塁打以上の選手が3人並ぶ。他の2人は、46本塁打のピート・アロンゾと31本塁打のフランシスコ・リンドーアだ。
数日前、ヘイマンは、ロサンゼルス・エンジェルスがブレイク・スネルとJ.D.に興味を抱いている、と報じていた。その後、スネルは、サンフランシスコ・ジャイアンツと2年6200万ドルの契約――オプト・アウトがついている――を交わした。それについては、こちらで書いた。
◆「パドレスに続きジャイアンツも大物を手に入れる。昨年のサイ・ヤング賞投手を加え、打倒ドジャースへ」
昨年、スネルは、5年ぶり2度目のサイ・ヤング賞を受賞した。
今オフ、エンジェルスが興味を示している、という報道が出た選手は、スネルとJ.D.だけではない。さっと挙げていっても、先発投手のジョーダン・モンゴメリーと今永昇太(→シカゴ・カブス)、内野手のジオ・アーシェラ(→デトロイト・タイガース)とアーメッド・ロザリオ(→タンパベイ・レイズ)、外野手のテオスカー・ヘルナンデス(→ドジャース)、ケビン・キアマイアー(→トロント・ブルージェイズ)、アダム・デュボール(→アトランタ・ブレーブス)、マイケル・A・テイラー(→ピッツバーグ・パイレーツ)、ハリソン・ベイダー(→メッツ)、ユーティリティのキーケー・ヘルナンデス(→ドジャース)……といった具合だ。エンジェルスからFAになり、ドジャースに入団した大谷翔平については、言うまでもない。
彼らのうち、モンゴメリーはFA市場に残っているが、他の選手はエンジェルス以外の球団に入団した。一方、ここまでにエンジェルスが総額200万ドル以上――2000万ドル以上の間違いではない――の契約を交わしたのは、いずれもリリーバーの3人。ロバート・スティーブンソン(3年3300万ドル)、マット・ムーア(1年900万ドル)、ルイス・ガルシア(1年425万ドル)だ。
もっとも、エンジェルスはJ.D.と契約を交わしたほうがよかった、とは思わない。そう考える理由については、こちらで書いた。