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大谷翔平は「4月末時点の長打」の史上最多にリーチをかける。新記録は確実!? 今月はあと4試合

宇根夏樹ベースボール・ライター
大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)Apr 26, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 4月26日、大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)は、1打席目に、シーズン7本目のホームランを打った。今シーズンの長打は、これが22本目だ。ホームランの他に、14本の二塁打と1本の三塁打を記録している。この試合は、4打数1安打だった。

 5月を迎える前に、現時点の大谷よりも多くの長打を打った選手は1人だけ、2000年のジャーメイン・ダイしかいない。24年前、カンザスシティ・ロイヤルズでプレーしていたダイは、4月3日~30日の25試合に、ホームラン11本と二塁打12本、計23本の長打を記録した。

 ここから、ドジャースは、4月が終わるまでに4試合を行う。いずれもアウェーで、27日と28日はトロント・ブルージェイズ、29日と30日はアリゾナ・ダイヤモンドバックスと対戦する。大谷は、その4試合で長打が1本なら、ダイとタイ。長打が2本以上だと、ダイを上回る。

 大谷の場合、今シーズンの長打は、3月の6試合に2本(二塁打2本)と4月の22試合に20本だ。あと4試合で3本の長打を打つと、3月を含まない4月だけの本数でも、ダイに並ぶ。

 4月13日~19日は、6試合続けて長打がなかった――このスパンは打率.364(22打数8安打)――が、20日以降は、6試合中5試合で長打を打っている。こちらのスパンは、打率.348(23打数8安打)、長打7本だ。

 大谷の前に、ダイの記録まであと1本に迫ったのは、見落としがなければ、2018年のオジー・オールビース(アトランタ・ブレーブス)だ。3月29日~4月29日の27試合に、ホームランを9本、三塁打を1本、二塁打を12本打った。

 ちなみに、大谷の月間長打は、2023年6月の25本が最も多い。この月は、27試合に出場し、ホームランが15本、三塁打が3本、二塁打は7本だった。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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