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ここ3年の合計盗塁ランキング。トップ3は、近本光司、周東佑京、中野拓夢。盗塁王なしの最多は計50盗塁

宇根夏樹ベースボール・ライター
中野拓夢 MARCH 11, 2023(写真:CTK Photo/アフロ)

 ここ3シーズンの合計盗塁トップ3には、計82盗塁の近本光司(阪神タイガース)、計79盗塁の周東佑京(福岡ソフトバンク・ホークス)、計73盗塁の中野拓夢(阪神)が並ぶ。

 この3人は、2021~23年の3シーズンとも20盗塁以上を記録していて、そのうちの1シーズンが30盗塁以上という点も共通する。近本と周東の2人は、一軍デビューの2019年から5シーズン連続20盗塁以上。中野は、3年目を終えたところだ。

 彼らを含め、ここ3シーズンに計30盗塁以上を記録した選手は、以下のとおり。

筆者作成
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 トップ5の選手は、いずれも、ここ3シーズンのいずれかに盗塁王を獲得している。それぞれのリーグ1位あるいは1位タイは、近本が2022年(30盗塁)と2023年(28盗塁)、周東が2023年(36盗塁)、中野が2021年(30盗塁)。計62盗塁の小深田大翔(東北楽天ゴールデンイーグルス)は2023年(36盗塁)、計55盗塁の和田康士朗(千葉ロッテ・マリーンズ)は2021年(24盗塁)だ。

 一方、彼らに次ぐ、計50盗塁の三森大貴(福岡ソフトバンク)は、キャリアを通し、盗塁王になっていない。リーグ・トップ3も皆無だ。2019~20年は計4盗塁。2021年の16盗塁は7位、2022年の20盗塁は5位、2023年の14盗塁は7位だった。

 三森より2盗塁少ない、計48盗塁の髙部瑛斗(千葉ロッテ)は、2022年に両リーグ最多の44盗塁を記録した。このスパンにシーズン40盗塁以上は、他には誰もいない。シーズン35盗塁以上も、2022年の髙部以外は、2023年の周東と小深田だけだ。

 ここ3シーズンに計30盗塁以上の21人を、盗塁成功率の順に並べると、ベストは88.4%の岡大海(千葉ロッテ)、ワーストは64.2%の松本剛(北海道日本ハム・ファイターズ)となる。この2人を除く19人は、成功率67%以上85%未満だ。

 岡のシーズン盗塁成功率は、2021年が91.7%、2022年が100%、2023年は78.9%。ちなみに、各シーズンの盗塁成功率100%のうち、最も盗塁が多かったのは、2021年が7盗塁の吉川尚輝(読売ジャイアンツ)、2022年が12盗塁の岡、2023年は10盗塁の鈴木将平(埼玉西武ライオンズ)だ。

 ここ3シーズンの合計本塁打と合計奪三振については、それぞれ、こちらで書いた。

「ここ3年の合計本塁打ランキング。トップ2は126本の村上宗隆と110本の岡本和真。彼らに次ぐ3位は…」

「ここ3年の合計奪三振ランキング。400奪三振以上は山本由伸と今永昇太以外に1人。佐々木朗希は9位」

 メジャーリーグにおける、ここ3シーズンの合計盗塁は、こちら。

「ここ3年の盗塁ランキング。最多は119盗塁。大谷翔平はトップ20にランクイン」

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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