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ここ3年の合計本塁打ランキング。トップ2は126本の村上宗隆と110本の岡本和真。彼らに次ぐ3位は…

宇根夏樹ベースボール・ライター
岡本和真(左)と村上宗隆 MAR 16, 2023(写真:CTK Photo/アフロ)

 村上宗隆(東京ヤクルト・スワローズ)と岡本和真(読売ジャイアンツ)は、ここ3シーズンに三桁のホームランを記録した。村上が126本塁打、岡本は110本塁打だ。このスパンにおいて、2人の本数は突出している。2021~23年に計80本以上のホームランを打った選手は、彼らしかいない。

 ここ3シーズンの本塁打トップ25は、以下のとおり。日本プロ野球の一軍の試合以外で記録したホームランは、含めていない。グレゴリー・ポランコ(千葉ロッテ・マリーンズ)の計50本塁打は、2022~23年の2シーズンだ。2021年は、ピッツバーグ・パイレーツで11本のホームランを打った。2021~22年にオリックス・バファローズで計42本塁打の吉田正尚(現ボストン・レッドソックス)は、メジャーリーグ1年目の今シーズン、15本塁打を記録した。

筆者作成
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 村上と岡本に次ぐ、計75本塁打の牧秀悟(横浜DeNAベイスターズ)は、ここ3シーズンの二塁打が誰よりも多く、計110本を数える。三桁の二塁打は、他に皆無だ。

 しかも、牧のホームランと二塁打は、どちらも、年々増えている。ホームランが22本→24本→29本、二塁打は35本→36本→39本だ。来シーズンも右肩上がりが続けば、1シーズンに30本塁打以上と40二塁打以上となる。この30&40の達成者は6人。1950年に39本塁打&41二塁打の藤村富美男、1998年に31本塁打&48二塁打のフィル・クラーク、2001年に32本塁打&40二塁打の小笠原道大、2002年に36本塁打&46二塁打の松井稼頭央、2006年に31本塁打&47二塁打の福留孝介、2017年に30本塁打&42二塁打のホセ・ロペスがそうだ。

 計56本塁打のホセ・オスナ(東京ヤクルト)と計44本塁打の万波中正(北海道日本ハム・ファイターズ)も、牧と同じく、ここ2シーズンとも、前のシーズンよりホームランが増えている(2021年にメジャーリーグでプレーしていたポランコは除く)。それぞれ、13本→20本→23本と5本→14本→25本だ。その前の2020年は、オスナがパイレーツの28試合で4本塁打、万波は一軍出場がなかった。

 一方、計74本塁打の柳田悠岐(福岡ソフトバンク・ホークス)、計71本塁打の山田哲人(東京ヤクルト)、計52本塁打のネフタリ・ソト(横浜DeNA)、計42本塁打の島内宏明(東北楽天ゴールデンイーグルス)は、ここ2シーズンのどちらも、前のシーズンよりホームランが少なかった。柳田の減少は3シーズン連続(29本→28本→24本→22本)、ソトは4シーズン連続(43本→25本→21本→17本→14本)だ。もっとも、柳田の場合、4シーズン続けて20本塁打以上、という見方もできる。

 なお、村上と岡本は、ここ2シーズンの合計本塁打も、トップ2に並ぶ。計87本塁打と計71本塁打だ。計53本塁打の牧は、こちらも3位だが、浅村栄斗(東北楽天)とタイ。彼らに次ぐ5位には、計50本塁打のポランコが位置する。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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