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同じ日に野手6人がマウンドに上がる。野手登板→野手登板の継投も

宇根夏樹ベースボール・ライター
アーロン・ヒックス(ロサンゼルス・エンジェルス)Apr 27, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 4月27日に行われた15試合のうち、3試合は、野手がマウンドに上がった。

 フェンウェイ・パークでは、マット・マービス(シカゴ・カブス)とパトリック・ウィズダム(カブス)とパブロ・レイエス(ボストン・レッドソックス)、アメリカン・ファミリー・フィールドでは、オーウェン・ミラー(ミルウォーキー・ブルワーズ)とホゼ・トレビーノ(ニューヨーク・ヤンキース)、エンジェル・スタジアムでは、アーロン・ヒックス(ロサンゼルス・エンジェルス)が登板した。

 点差が開いた試合の野手登板は、珍しくない。ただ、同じ日に6人は、調べたわけではないものの、多い気がする。

 6人中、レイエスは、通算4登板目。2022年はブルワーズで1試合、2023年はレッドソックスで2試合に投げている。この日は、17対0の9回表に投げ、1死一、二塁とされたが、無失点で試合を終わらせ、通算防御率を3.00から2.25へ下げた。

 あとの5人は、いずれも初登板だ。0対11の8回裏に登板したマービスは、9人に投げて7安打を喫し、イニングを終わらせることができず、ウィズダムと交代した。ウィズダムは、最初に対戦したレイエスにタイムリー・ヒットを打たれたが、その後は得点を許さなかったので、自責点はゼロだ。

 投手と野手として、マービスとレイエス、ウィズダムとレイエス、レイエスとウィズダム、レイエスとマービスは、それぞれ、対戦した。結果は、遊撃ゴロ、センターへ抜けるシングル・ヒット、一塁ゴロ、センター・ライナーだった。

 ミラーは、1対11の8回表から2イニングを投げ、4点を取られたものの、最初の1イニングは無失点で切り抜けた。トレビーノは、15対1の9回裏に登板し、2失点ながら、試合を締めくくった。2アウト目は、ミラーを二塁ゴロに討ち取った。

 ヒックスは、メジャーリーグ12年目の初登板。5対14の9回表に投げ、ライアン・ジェファーズに2ラン本塁打を打たれた。

 今シーズンの防御率は、ウィズダムとレイエスが0.00、ミラーとトレビーノとヒックスが18.00、マービスは81.00となっている。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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