この選手のシーズン安打は15本だが、そのうちの10本がホームラン
7月15日、ジョシュ・ドーナルソン(ニューヨーク・ヤンキース)は、シーズン2度目の故障者リストに入った。
ここまでの出場は33試合。打率と出塁率は.142と.225だ。今シーズンのサンプルはわずかながら、出場132試合の昨シーズンも.222と.308に過ぎなかった。
また、今シーズンは4年9200万ドルの契約最終年(2024年は球団オプション)。年齢は37歳だ。DFA→解雇の条件は、揃っているように見える。
ただ、今シーズンの15安打中、3分の2の10本はホームランだ。106打数で10本塁打なので、10.6打数に1本のホームランを打っている。
ドーナルソンは、2015~19年の5シーズンに、30本塁打以上を4度記録した。そのうちの3度は35本塁打を超え、41本塁打の2015年はMVPを受賞している。
今シーズンの15安打は、以下のとおり。
シーズン後半の2試合は、7打数0安打だ。
ESPNスタッツ&インフォによると、オールスター・ブレイクの前に二桁本塁打の選手のなかで、15安打は史上最少だという。それまでは、2005年の前半にフランク・トーマスが11本のホームランを打った時の、20安打が最も少なかった。
彼らを比べると、10本塁打に到達した時点の安打も、ドーナルソンのほうが少ない。ドーナルソンの14安打に対し、18年前のトーマスは17安打だ。2人とも、37歳のシーズンという点は共通する。
この年、トーマスが一筋にプレーしてきたシカゴ・ホワイトソックスは、88年ぶりのワールドシリーズ優勝を飾った。だが、トーマスは34試合の出場――23安打中12本がホームラン――にとどまり、ポストシーズンではプレーできなかった。
そのオフ、ホワイトソックスにオプションを破棄されたトーマスは、オークランド・アスレティックスへ移り、39本のホームランを打った。
ドーナルソンも、オプションを行使されることはないだろう。ヤンキースは、年俸1600万ドルの球団オプションを破棄し、解約金の800万ドルを払うはずだ。来シーズンも、ドーナルソンがプレーするのかどうかは、まだわからない。
あと24本のホームランを打つと、ドーナルソンの通算本塁打は300本となる。
300本塁打以上の現役選手については、こちらで書いた。