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「20本塁打クインテット」を結成しながら負け越しは、今シーズンの読売ジャイアンツが史上初なのか

宇根夏樹ベースボール・ライター
東京ドーム June 19, 2020(写真:ロイター/アフロ)

 今シーズンの読売ジャイアンツには、20本以上のホームランを打った選手が5人いた。30本塁打の岡本和真、27本塁打の丸佳浩、24本塁打の中田翔グレゴリー・ポランコ、23本塁打のアダム・ウォーカーだ。チームは、68勝72敗3分と負け越し、4位に終わった。

 1シーズンに同じチームの5人以上が20本塁打以上は、今シーズンの読売でプレーした5人が、史上18組目だ。そのうち、「20本塁打クインテット」は16組。1976年の広島東洋カープと2004年の読売では、それよりも1人多い「20本塁打セクステット」が結成されている。

筆者作成
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 このなかで、負け越したチームは、今シーズンの読売が初めてではない。とはいえ、数は少なく、18チーム中3チームに過ぎない。1980年の阪急ブレーブスが、前期が29勝34敗2分、後期は29勝33敗3分で、合わせて58勝67敗5分。2004年の広島東洋は、60勝77敗1分だ。それぞれの順位は、42年前の阪急が前期4位と後期5位(トータルの勝率は5位)、18年前の広島東洋は5位だった。

 一方、リーグ優勝のチームも、18チーム中5チームなので、多くはない。1970年のロッテ・オリオンズ、1979年の広島東洋、2007年の読売、2008年と2019年の埼玉西武ライオンズがそうだ。その他は、2位が6チーム、3位が4チーム、4位が1チーム(今シーズンの読売)、5位が2チームとなっている。

 チーム本塁打は、リーグ1位が11チーム、2位が4チーム、3位が3チームだ。4位以下はない。得点も――どのチームも本塁打と得点の順位が同じとは限らないが――順位の分布は、本塁打とまったく変わらない。

 ちなみに、失点は、少ないほうの順位を上として、1位が2チーム、2位が2チーム、3位が4チーム、4位が4チーム、5位が2チーム、6位は4チームだ。

 リーグ優勝の5チーム中、最初の3チームは、本塁打と得点がともに1位、失点は1位か2位に位置した。2008年と2019年の埼玉西武は、それぞれ、1位と1位と4位、2位と1位と6位だ。得点だけでなく、失点も多かった。だが、2008年の得失点差+89と2019年の+61は、どちらも大差の1位。両シーズンとも、他5チームの得失点差は+40未満だった。

 今シーズンの読売は、本塁打が2位、得点が3位、失点は6位。得失点差-41は、5位に位置した。

 なお、読売の負け越しは、2シーズン連続。それについては、8月にこちらで書いた。

「読売ジャイアンツの「2年連続負け越し」は過去1度だが…。昨年は借金1、今年も現時点で借金7」

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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