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東京ヤクルトは「10-10」が3人。塩見はここ3シーズンで唯一人の「15-15」

宇根夏樹ベースボール・ライター
June 19, 2020(写真:アフロ)

 今シーズン、ホームランと盗塁のどちらも二桁の「10-10」を記録した選手は、セ・リーグとパ・リーグに4人ずついた。

 セ・リーグの4人は、16本塁打&24盗塁の塩見泰隆(東京ヤクルト・スワローズ)、56本塁打&12盗塁の村上宗隆(東京ヤクルト)、20本塁打&11盗塁の佐藤輝明(阪神タイガース)、23本塁打&10盗塁の山田哲人(東京ヤクルト)。パ・リーグの4人は、12本塁打&15盗塁の中村奨吾(千葉ロッテ・マリーンズ)、11本塁打&12盗塁の辰己涼介(東北楽天ゴールデンイーグルス)、12本塁打&10盗塁の外崎修汰(埼玉西武ライオンズ)、10本塁打&10盗塁の野村勇(福岡ソフトバンク・ホークス)だ。

 6球団が皆無、5球団は各1人であるのに対し、東京ヤクルトは3人。これは、盗塁についての、高津臣吾監督の姿勢もしくは方針が大きいと思われる。

 8人とも、「20-20」には届かなかった。ホームランと盗塁のうち、少なくとも一方が20未満だ。ただ、10刻みではなく5刻みにすると、塩見だけは、他の7人と違い「15-15」となる。

 その前の2シーズンに「10-10」を記録した選手、2020年の4人(セ3人、パ1人)と2021年の6人(セ5人、パ1人)のなかに、「15-15」はいなかった。今シーズンの塩見は、ここ3シーズンで唯一人の「15-15」ということだ。

 昨シーズン、塩見は、14本塁打と21盗塁を記録している。昨シーズンの「10-10」と今シーズンの「15-15」に続き、来シーズンは「20-20」に到達するかもしれない。

 ちなみに、現時点で「10-10」を最も長く継続しているのは、塩見ではなく、チームメイトの村上だ。2020年は28本塁打と11盗塁、2021年は39本塁打と12盗塁を記録している。

 2020~21年に「10-10」を記録した選手は、こちらにリストを記載した。

「「30-30」どころか「15-15」も皆無。ホームランも盗塁も二桁は、セ・パに計6人」

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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