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3勝22敗だったホワイトソックスが初の連勝を飾る。30チームとも少なくとも2連勝!?

宇根夏樹ベースボール・ライター
アンドルー・ベニンテンディ(シカゴ・ホワイトソックス)Apr 27, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 4月27日、シカゴ・ホワイトソックスは、前日の9対4に続き、この日も8対7で勝利を収めた。今シーズン初の連勝だ。その前の25試合は3勝22敗。4連敗→○→5連敗→○→6連敗→○→7連敗の後に、ようやく、○○と続いた。

 この日の立役者は、アンドルー・ベニンテンディだ。4回裏のホームランで0対3→3対3、5回裏のシングル・ヒットで5対4→6対4、10回裏のホームランで6対7→8対7。ホワイトソックスの8点中6点を挙げた。

 ベニンテンディ自身も、前日の試合を終えた時点では、打率.169(89打数15安打)と出塁率.204、ホームランなしの4打点と低迷していた。1試合2本塁打は3年ぶり6度目、1試合6打点は7年ぶり3度目。1試合1本塁打を含め、過去にサヨナラ本塁打を打ったことはなかった。この日はツキにも恵まれ、5回裏の打球は、平凡なフライが風に流され、センターと遊撃手の間に落ちた。

 2試合続けて勝っても、シーズン全体では5勝22敗、勝率.185に過ぎない。30チーム中、勝率.200未満は、ホワイトソックスだけだ。

 ただ、ホワイトソックスの連勝は、今シーズン、どのチームよりも遅かったわけではない。ナ・リーグの2チーム、6勝22敗(勝率.214)のマイアミ・マーリンズと7勝20敗(勝率.259)のコロラド・ロッキーズは、開幕から一度も連勝を記録していない。○の次の試合は、すべて●となっている。また、現時点のホワイトソックスと同じく、最長の連勝が2というチームも、いくつか存在する。

 ホワイトソックスは、4月26日と27日に続き、28日もタンパベイ・レイズと試合を行う。先発マウンドに上がるのは、エリック・フェディー(ホワイトソックス)とザック・ラテル(レイズ)だ。

 昨シーズン、フェディーは、韓国のNCダイノスで180.1イニングを投げ、奪三振率10.43と与四球率1.75、防御率2.00――20勝6敗、209奪三振、35与四球――を記録し、MVPに選ばれた。昨オフ、ホワイトソックスと2年1500万ドルの契約を交わし、ここまでの5登板は、26.1イニングで奪三振率10.25と与四球率3.08、防御率2.73。直近の2登板は、計11.2イニングで16三振を奪い、1点しか取られていない。ホワイトソックスで先発2登板以上の6人中、フェディー以外の5人の防御率は、いずれも5.00を超えている。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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