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オリックスの遊撃手がゴールデン・グラブは30年以上も前。パ各球団・各ポジション最後の受賞者

宇根夏樹ベースボール・ライター
中村紀洋 AUGUST 21, 2004(写真:アフロスポーツ)

 今年のゴールデン・グラブ受賞者が最も多かった球団は、オリックス・バファローズと東京ヤクルト・スワローズだ。各リーグを制した両球団からは、どちらも3人が選ばれた。その一方で、北海道日本ハム・ファイターズと横浜DeNAベイスターズは、受賞者がいなかった。

 もっとも、オリックスの場合、ポジションによっては、かなり長期にわたり、ゴールデン・グラブの受賞者が途絶え得て途絶えている。遊撃手は、1987年の弓岡敬二郎が最後。二塁手は、2000年の大島公一がそうだ。それぞれ、阪急ブレーブス時代とオリックス・ブルーウェーブ時代であることからも、ブランクの長さは窺えるが、年数は30年と20年を超える。宗佑磨がここ2年続けて受賞している三塁手も、その前は1996年の馬場敏史まで遡る。

 パ・リーグでは、埼玉西武ライオンズの三塁手も、ゴールデン・グラブから遠ざかって久しい。こちらは、西武ライオンズ時代の1993年に受賞した、石毛宏典が最後だ。また、東北楽天ゴールデンイーグルスは、球史が短いことも理由の一つだが、遊撃手のゴールデン・グラブ受賞が一度もない。ここ10年(2013~22年)に票を得た東北楽天の遊撃手は、2013年の松井稼頭央(51票/3位)、2016年の茂木栄五郎(1票/5位)、2020年の小深田大翔(11票/2位)の3人だ。

筆者作成
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 大阪近鉄バファローズも、ゴールデン・グラブを受賞した遊撃手はいなかった。1972~85年のダイヤモンドグラブを含めても皆無だ。ちなみに、各ポジション最後の受賞者は、投手が1989年の阿波野秀幸、捕手が1983年の梨田昌崇、一塁手が1991年のジム・トレーバー、二塁手が1984年の大石大二郎、三塁手が2004年の中村紀洋、外野手は2003年の大村直之。中村は、大阪近鉄では最後のゴールデン・グラブ受賞者ということになる。近鉄バファローズの頭に「大阪」を冠した1999年以降は、2004年の中村と2003年の大村の他に、1999~2002年の中村しか受賞していない。

 セ・リーグ編は、こちら。

「セ6球団「各ポジション最後のゴールデン・グラブ」。横浜DeNAは今世紀の受賞者なしが4ポジション」

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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