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大谷翔平の「ここ2年に計80本塁打」は、アーロン・ジャッジに次ぐ2位タイ。大谷と並んでいるのは…

宇根夏樹ベースボール・ライター
大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)Sep 7, 2022(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)は、ここ2シーズンに計80本のホームランを打っている。2021年が46本、2022年は34本だ。

 2021~22年に計80本塁打以上は、3人しか記録していない。計101本のアーロン・ジャッジと計80本の大谷に、大谷と同じ本数のブラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ)だ。ゲレーロJr.の本数は、2021年が大谷より2本多く、2022年は大谷より2本少なかった。

 ここ2シーズンに大谷とゲレーロJr.が記録した、他のスタッツを比べると、出塁率は.364と.370(18位と10位)、ISOは.289と.246(2位と10位)、OPSは.918と.908(6位と7位)。それぞれの順位は、計1000打席以上の118人中だ。ちなみに、出塁率のトップは.433のホアン・ソト(現サンディエゴ・パドレス)。ISOとOPSは.317と1.016のジャッジが最も高かった。

 ジャッジ、大谷、ゲレーロJr.を筆頭に、ここ2シーズンに打ったホームランの合計本数が60本以上の選手は、以下のとおりだ。

筆者作成
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 19人中13人は、どちらのシーズンも、30本以上のホームランを打っている。その前の2020年が短縮シーズンだったため、現在、継続している30本塁打以上は、彼らの2年連続が最も長い。その過半数の7人は、2019年も30本以上だった。例えば、ノーラン・アレナード(セントルイス・カーディナルス)は、2020年を挟み、その前の5年(2015~19年)とその後の2年(2021~22年)に、いずれも30本以上を記録している。

 アレナードを、短縮シーズンを除く7年連続30本塁打以上と看做すと、継続中で次に長いのは、アレナードの現チームメイト、ポール・ゴールドシュミットの5年連続(2017~19年と2021~22年)となる。

 一方、ここ2シーズンに計60本塁打以上のうち、6人は、一方のシーズンが30本塁打未満だが、それが25本に届かなかったのは、サルバドール・ペレス(カンザスシティ・ロイヤルズ)だけだ。ペレスは、2021年にゲレーロJr.と本塁打王のタイトルを分け合ったが、2022年は故障もあり、半数以下の23本にとどまった。

 なお、日本プロ野球では、村上宗隆(東京ヤクルト・スワローズ)が、ここ2シーズンに計95本塁打を記録している。それについては、こちらで書いた。

「村上宗隆の「2シーズンに計95本塁打」は歴代何番目に多いのか。最多は計105本」

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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