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村上宗隆の「2シーズンに計95本塁打」は歴代何番目に多いのか。最多は計105本

宇根夏樹ベースボール・ライター
村上宗隆(東京ヤクルト・スワローズ)Aug 7, 2021(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 村上宗隆(東京ヤクルト・スワローズ)は、2年続けて本塁打王を獲得している。昨シーズンは、39本のホームランを打ち、岡本和真(読売ジャイアンツ)とタイトルを分け合った。今シーズンは、歴代2位の56本だ。リーグ2位の岡本に26本の差をつけ、パ・リーグの本塁打王、山川穂高(埼玉西武ライオンズ)と比べても、15本も多かった。

 2021~22年のレギュラーシーズンに村上が打ったホームランは、計95本を数える。連続する2シーズンに計95本塁打以上は、村上の前に、6人が計15度記録している。最多本数は、2002~03年に計105本(55本+50本)のアレックス・カブレラ。村上の計95本は、1963~64年(40本+55本)と1966~67年(48本+47本)の王貞治と並び、歴代14位に位置する。ちなみに、埼玉西武のロング・ヒッター2人は、計95本に達したことがない。中村剛也の最多は、2008~09年の計94本(46本+48本)。山川は、2018~19年の計90本(47本+43本)が最も多い。

筆者作成
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 計95本塁打以上が2度以上の3人、王、カブレラ、タフィー・ローズは、シーズンが重なっていることが多い。例えば、カブレラの2度――どちらも計100本以上――は、1度目が2002年とその前年、2度目は2002年とその翌年だ。

 村上も、昨シーズンより今シーズンの本数が17本多いことからすると、2021~22年に続き、2022~23年の2シーズンも、計95本塁打以上の可能性は十分にある。来シーズンの本数が昨シーズンと同じ39本の場合、2022~23年の合計は、こちらも95本となる。44本なら計100本。50本の大台に乗せれば、新記録の106本だ。

 なお、シーズン50本塁打が2度以上は、王、落合博満、ローズ、カブレラの4人。王は3度だ。落合とカブレラは、2シーズン続けて50本以上のホームランを打っている。2人とも、50本を超えた翌年に、ちょうど50本を記録した。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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