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意外に高順位!? 大谷翔平がここ1年「昨年の後半戦+今年の前半戦」に記録した24盗塁は11位

宇根夏樹ベースボール・ライター
トニー・ケンプ(左)と大谷翔平 May 20, 2022(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 昨年のオールスター・ゲームから今年のオールスター・ゲームまでの間に、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)は、24盗塁を記録した。昨シーズンの後半戦が14盗塁、今シーズンの前半戦は10盗塁だ。

 この「1年」に25盗塁以上の選手は、10人しかいない。大谷は、彼らに次ぐ11位ということになる。

筆者作成
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 また、大谷は、このスパンに6本の三塁打を打っていて、こちらは7位タイに位置する。上にいる6人は、11本のブライアン・レイノルズ(ピッツバーグ・パイレーツ)、8本のホゼ・ラミレス(クリーブランド・ガーディアンズ)とブランドン・ニモ(ニューヨーク・メッツ)、7本のアーメッド・ロザリオ(ガーディアンズ)とワンダー・フランコ(タンパベイ・レイズ)とハンター・ドージャー(カンザスシティ・ロイヤルズ)なので、盗塁と三塁打のどちらも大谷より多いのは、32盗塁と8三塁打のラミレスだけ。盗塁トップ10のなかで、ラミレスに次いで三塁打が多いのは、5本のスターリング・マーテイ(現メッツ)とホルヘ・マテオ(現ボルティモア・オリオールズ)だ。

 ただ、大谷の盗塁死12度は、ランディ・アロザレイナ(レイズ)と並び、最も多い。盗塁死が二桁の選手は、2人の他にはいない。10盗塁以上の79人中、大谷の盗塁成功率66.7%はワースト4位タイだ。大谷を除く、20盗塁以上の20人は、いずれも成功率70%以上を記録している。

 なお、このスパンに20-20は、30-30(36本塁打&32盗塁)のラミレスを含めて10人。他の9人は、36本塁打&22盗塁のマーカス・シミエン(現テキサス・レンジャーズ)、32本塁打&24盗塁の大谷、33本塁打&22盗塁のカイル・タッカー(ヒューストン・アストロズ)、25本塁打&30盗塁のトレイ・ターナー(現ロサンゼルス・ドジャース)、21本塁打&33盗塁のセドリック・マリンズ(オリオールズ)、22本塁打&28盗塁のアロザレイナ、27本塁打&20盗塁のボー・ビシェット(トロント・ブルージェイズ)、24本塁打&21盗塁のアドリス・ガルシア(レンジャーズ)、21本塁打&22盗塁のジャズ・チザムJr.(マイアミ・マーリンズ)だ。

 ここ1年に30本塁打以上の選手については、こちらで書いた。

「ここ1年「昨年の後半戦&今年の前半戦」のホームランが最も多いのは…。大谷翔平は13本+19本=32本」

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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