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怪我の二塁手に代わり、捕手が二塁を守る。ベンチにはユーティリティの野手もいたが…

宇根夏樹ベースボール・ライター
コナー・ウォン(ボストン・レッドソックス)May 24, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 6月1日、ボーン・グリッソム(ボストン・レッドソックス)は、2回裏に内野ゴロを打ち、一塁へ走っていく途中に右の太腿裏を痛めた。

 3回表から、グリッソムに代わり、コナー・ウォンが二塁の守備についた。今シーズン、ウォンは、リース・マグワイアとスタメンマスクを分け合っている。捕手としての先発出場は、ウォンのほうが多い。

 グリッソムが不在の間、主に二塁を守っていたエンマンウェル・バルデスは、この試合にDHとして出場していた。バルデスを二塁に回す場合は、DHを解除しなければならない。ちなみに、バルデスは、2本のホームランを打った。

 ウォンは、内野を守ることもできる。ただ、今シーズン、内野の守備についたのは、一塁が6イニングと二塁が1イニングに過ぎなかった。

 ベンチには、ウォンだけでなく、内外野を守るユーティリティのロミー・ゴンザレスもいた。一方、ロースターに入っている捕手は、ウォンとマグワイアの2人だ。

 ジ・アスレティックのジェン・マキャフリーによると、試合後、アレックス・コーラ監督は、ゴンザレスは今日の試合に出場することができなかったと語ったものの、その理由には触れなかったという。

 コーラ監督の発言をそのまま受け取ると、ウォンを起用するしかなかった、ということになる。だが、ゴンザレスが出場できない理由を言わなかったことからすると、ウォンとゴンザレスのバッティングも、一因だったのかもしれない。今シーズン、ウォンは、41試合で打率.329と出塁率.371、5本塁打を記録している(5月31日時点)。それに対し、ゴンザレスは、17試合で打率.257と出塁率.308、0本塁打だ。

 グリッソムは、開幕から5月2日まで、左の太腿裏の怪我により、故障者リストに入っていた。おそらく、故障者リストに戻ることになると思われる。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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