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エンジェルスが球団史上9度目の10連敗。最も長い連敗まで、あといくつ!?

宇根夏樹ベースボール・ライター
カイル・シュワーバー(左)とルイス・レンヒーフォ Jun 4, 2022(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 6月4日、ロサンゼルス・エンジェルスは、2対7でフィラデルフィア・フィリーズに敗れ、5月25日からの連敗は二桁に達した。

 1961年の創設以来、10連敗以上は9度目。その最長は、1シーズンに限れば、1988年9月19日~10月2日の12連敗だ。エンジェルスは、このストリークに終止符を打てずにオフを迎え、翌年の初勝利は開幕2試合目だったので、シーズンをまたぐものを含めると、13連敗が最長となる。

 下のリストは、エンジェルスのシーズン9連敗以上だ。シーズンの数値は勝率、カッコ内は順位を示している。1968年まではリーグ順位、1969年以降は地区樹陰だ。

筆者作成
筆者作成

 今回の10連敗に達する前に「10連敗したチームはポストシーズンに進出できるのか。エンジェルスは9連敗中」で書いたとおり、10連敗以上を記録しながらポストシーズンに進出したチームは、皆無ではない。

 エンジェルスの場合、10連敗以上だけでなく、9連敗を記録したシーズンも、ポストシーズンには進めていない(そもそも、20世紀のエンジェルスは、大型連敗があってもなくても強くはなく、ポストシーズン進出は3度しかなかった)。ただ、1970年と1995年は、9連敗を記録しながら勝ち越している。1995年に至っては、9連敗が2度ありながら、貯金は11を数えた。今シーズン、この両シーズンと同水準の勝率.530以上であれば、少なくとも、ワイルドカードの3枠目には滑り込めるのではないか。現時点の勝率は.500ちょうどだ。

 勝てない要因を挙げていけばキリがないが、マイク・トラウトの不振もその一つだろう。5月29日以降は23打数0安打。6試合続けてヒットが出ていない。ここ5試合とも、エンジェルスの得点は3未満だ。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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