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44試合で30盗塁に到達。ドジャースを相手に1試合4盗塁

宇根夏樹ベースボール・ライター
エリー・デラクルーズ(シンシナティ・レッズ)May 11, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 5月16日、エリー・デラクルーズ(シンシナティ・レッズ)は、ロサンゼルス・ドジャースのバッテリーを相手に4盗塁を決め、シーズン30盗塁に到達した。

 デラクルーズを除くと、今シーズン、20盗塁以上の選手は、まだいない。両リーグで2番目に多いのは、17盗塁のホゼ・カバイェロ(タンパベイ・レイズ)だ。

 レッズは、この日がシーズン44試合目だった。デラクルーズは、すべての試合に出場している。このまま、3試合に2盗塁以上のペースを持続すると、シーズン全体の盗塁は100を超える。しかも、最初の22試合で11盗塁に対し、その後の22盗塁22試合は19盗塁。5月16日の4盗塁を除いても、4月23日~5月15日の21試合で15盗塁なので、ペースは上がっている。

 デラクルーズは、今シーズンがメジャーリーグ2年目だ。昨シーズンは、98試合で35盗塁を記録した。1試合4盗塁は、自己最多を塗り替えた。これまで、1試合3盗塁は3度。2023年に1度、2024年は2度だ。

 5月16日は、4盗塁に続き、7回表に二盗を試み、こちらはアウトになった。だが、盗塁死はシーズン5度目。盗塁成功率は85.7%(30/35)なので、決して低くはない。

 また、この試合の4盗塁は、すべて得点につながった。1回表は、1死一塁から二盗→2死からの二塁打で生還。3回表は、無死二塁から三盗→2死からのシングル・ヒットで生還。5回表は、1死一塁から二盗と三盗を立て続けに決め、2死からの振り逃げ(暴投)でホームを駆け抜けた。レッズは、7対2でドジャースを下した。

 なお、1シーズンに100盗塁以上を記録した選手については、こちらにリストを掲載した。

「25盗塁に到達し、シーズンはまだ4分の1未満。赤いスピードスターは100盗塁を超えるペース」

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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