デラクルーズの前に「開幕44試合で30盗塁以上」の7人中、シーズン100盗塁に到達したのは何人!?
今シーズン、エリー・デラクルーズ(シンシナティ・レッズ)は、30盗塁を記録している。レッズは、3月28日の開幕から5月16日までに、44試合を行った。
MLB.comのサラ・ラングスによると、1901年以降、開幕から44試合――出場試合ではなく、チームの試合数――で30盗塁以上は、今シーズンのデラクルーズが延べ8人目。その前の7人は、1974年のルー・ブロック、1981年のティム・レインズ、1982年と1986年のリッキー・ヘンダーソン、1987年のビンス・コールマン、1988年のリッキーに、1996年のケニー・ロフトンだという。
ベースボール・リファレンスで調べたところ、7人中5人は、44試合の時点で30盗塁を超えていた。多い順に、1982年のリッキーが42盗塁、1981年のレインズが40盗塁、1988年のリッキーが32盗塁、1986年のリッキーと1987年のコールマンは31盗塁だ。
そのシーズンに100盗塁以上は、7人中3人。1982年のリッキーが130盗塁、1974年のブロックが118盗塁、1987年のコールマンは109盗塁を記録した。あとの4人は、1988年のリッキーが93盗塁、1986年のリッキーが87盗塁、1996年のロフトンが75盗塁、1981年のレインズは71盗塁だ。
1981年は、6月中旬~7月末のストライキを境として、レギュラーシーズンが前期と後期に分けられた。当時、レインズが在籍していたモントリオール・エクスポズは、前期が55試合、後期は53試合なので、計108試合で71盗塁となる。
一方、開幕から44試合で30盗塁未満ながら、シーズン100盗塁に到達した選手もいる。こちらは、1901年以降に5人だ。それぞれ、44試合の時点とシーズン全体は、1962年のモーリー・ウィルスが22盗塁→104盗塁、1980年のリッキーが22盗塁→100盗塁、1983年のリッキーが15盗塁→108盗塁、1985年のコールマンが29盗塁→110盗塁、1986年のコールマンは24盗塁→107盗塁と推移した。
開幕から44試合の盗塁を、今シーズンのデラクルーズと比べると、1983年のリッキーは半数に過ぎなかった。