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5月の勝敗。東京ヤクルトと福岡ソフトバンクは2ヵ月続けて勝ち越し。一方、2ヵ月連続の負け越しは…

宇根夏樹ベースボール・ライター
明治神宮野球場 June 19, 2020(写真:アフロ)

 セ・リーグの6球団中、5月の勝率が.500を超えたのは、勝率.696(16勝7敗1分)の東京ヤクルト・スワローズだけだ。他の5球団は、いずれも勝率.500以下。月間11勝は、5球団とも共通する。

 東京ヤクルトは、5月ほどではないものの、3・4月も勝率.556(15勝12敗0分)と勝ち越した。4月末の時点では首位の読売ジャイアンツと3ゲーム差の3位にいたが、現在は2位の読売に3ゲーム差をつけている。

筆者作成
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 パ・リーグでは、福岡ソフトバンク・ホークス埼玉西武ライオンズの2球団が、5月に勝ち越した。それぞれ、勝率.652(15勝8敗0分)と勝率.565(13勝10敗0分)だ。東京ヤクルトと同じく、福岡ソフトバンクも2ヵ月続けて勝ち越している。こちらは、4月を終えて首位の東北楽天ゴールデンイーグルスと3ゲーム差の2位にいて、5月も2位の期間が長かったが、5月31日の白星(と東北楽天の黒星)により、首位に立った。その差は0.5ゲーム差だ。

 一方、2ヵ月続けて負け越しも、各リーグ1球団ずつ。セ・リーグは、阪神タイガースが勝率.310(9勝20敗1分)と勝率.458(11勝13敗0分)。パ・リーグは、千葉ロッテ・マリーンズが勝率.440(11勝14敗1分)と勝率.423(11勝15敗0分)だ。

 また、パ・リーグでは、3・4月の勝率がリーグ・ベストの東北楽天(勝率.727/16勝6敗1分)とワーストだった北海道日本ハム・ファイターズ(勝率.321/9勝19敗0分)が、5月にまったく同じ勝率を記録した。13勝13敗0分と12勝12敗0分なので、どちらも勝率は.500ちょうど。東北楽天の貯金10は、4月末の時点も5月末の時点も変わらず、北海道日本ハムの借金10も同様だ。

 昨年5月の月間勝率については、こちらで書いた。

「5月の勝敗。阪神は12球団唯一の勝率6割台、東北楽天は貯金を増やせず、横浜DeNAは借金1と健闘!?」

 今年5月の月間本塁打(個人)については、こちら。

「5月の「本塁打トップ10」。最多は9本の村上宗隆と山川穂高。彼らを含め、2ヵ月連続5本以上は6人」

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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