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5月の「本塁打トップ10」。最多は9本の村上宗隆と山川穂高。彼らを含め、2ヵ月連続5本以上は6人

宇根夏樹ベースボール・ライター
村上宗隆 August 7, 2021(写真:ロイター/アフロ)

 5月に最も多くのホームランを打ったのは、セ・リーグが村上宗隆(東京ヤクルト・スワローズ)、パ・リーグは山川穂高(埼玉西武ライオンズ)だ。2人とも、月間9本塁打を記録した。

筆者作成
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 村上は、シーズン全体で15本塁打とし、岡本和真(読売ジャイアンツ)と並び、リーグ・トップに立っている。一方、岡本は、3・4月が両リーグ最多の10本塁打だったのに対し、5月はその半数にとどまった。もっとも、月間5本塁打は、決して少ない本数ではない。5月24日以降に3本のホームランを打っており、再びペースを上げそうな予感も漂わせる。

 山川は、3・4月の8本塁打に続き、5月の9本塁打も、パ・リーグで最も多かった。ただの最多でなく、どちらの月も2位と3本差だ。2ヵ月続けて7本塁打以上は、セ・リーグを含めても、山川しかいない。

 また、セ・リーグでは5人がシーズン二桁本塁打に達しているものの、パ・リーグは山川以外に皆無。ちなみに、3・4月のパ・リーグ2位は、5本塁打の3人、アリスメンディ・アルカンタラ(北海道日本ハム・ファイターズ)、今川優馬(北海道日本ハム)、西川遥輝(東北楽天ゴールデンイーグルス)だ。アルカンタラは5月も4本のホームランを打ったが、今川と西川は1本塁打に終わった。

 3・4月と5月のどちらも5本塁打以上は、村上と岡本、山川の他に3人だ。牧秀悟(横浜DeNAベイスターズ)が5本塁打と8本塁打、佐藤輝明(阪神タイガース)が7本塁打と5本塁打、山田哲人(東京ヤクルト)は5本塁打ずつを記録している。どちらかの月が5本塁打未満にもかかわらず、シーズン全体では二桁という選手はいない。

 なお、5月のホームランが、3・4月と比べて5本以上少なかったのは、10本塁打と5本塁打の岡本だけではない。岡本とチームメイトの丸佳浩も、3・4月が7本塁打、5月は2本塁打なので、マイナス5本だ。ただ、岡本は、月間の出塁率も.350→.291と下がっているが、丸の場合、ホームランは減ったものの、月間の出塁率は.349→.410と上昇している。

 昨年5月の月間本塁打については、こちらで書いた。

「5月の「月間本塁打トップ10」。ブレイク中や来日が遅れた選手もランクイン。一方でペースダウンは…」

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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