Yahoo!ニュース

大谷翔平が菊池雄星から打った安打の「初速119.2マイル」は歴代何位のスピードなのか

宇根夏樹ベースボール・ライター
大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)Apr 26, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 4月27日の2回表、2死一、三塁の場面で、大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)が菊池雄星(トロント・ブルージェイズ)から打ったシングル・ヒットは、スタットキャストによると、初速119.2マイル(約191.8km)を記録した。

 これまで、大谷の打球初速は、アウトになった打球も含め、2022年4月10日の二塁打、119.1マイル(約191.7km)が最も速かった。

 また、4月27日のヒットは、今シーズンのメジャーリーグ最速だ。4月23日に大谷が打ったホームランの、初速118.7マイル(約190.0km)(約191.0km)を上回った。

 一方、2015年以降の「スタットキャスト・エラ」において、初速119.2マイルは、トップ10だけでなく、トップ30にも入らない。歴代36位タイに位置する。歴代最速は、2022年8月24日にオニール・クルーズ(ピッツバーグ・パイレーツ)が打ったシングル・ヒットの初速122.4マイル(約197.0km)だ。

 ただ、ジャンカルロ・スタントン(現ニューヨーク・ヤンキース)の打球を除くと、大谷の初速119.2マイルは、2023年9月26日にエリー・デラクルーズ(シンシナティ・レッズ)が打ったホームランと並び、歴代9位タイとなる。

 なお、大谷が初速119.2マイルを記録したのと同じ試合で、ブラディミール・ゲレーロJr.(ブルージェイズ)が打った二塁打の初速117.6マイル(約189.3km)は、大谷の打球2本に次ぐ、今シーズン3番目の速さだ。ゲレーロJr.は、過去に初速118マイル(約189.9km)以上を4度記録しているが、初速119マイル(約191.5km)以上の打球はまだない。

 試合は、7回表を終えた時点で、ドジャースが4対0とブルージェイズをリードしている。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

宇根夏樹の最近の記事