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3000安打以上の打者が登板は、プーホルスが何人目!? 登板時のイチローは2935安打

宇根夏樹ベースボール・ライター
イチロー(左)とアルバート・プーホルス July 14, 2003(写真:ロイター/アフロ)

 5月15日、アルバート・プーホルス(セントルイス・カーディナルス)は、初めてマウンドに上がった。その状況と投球内容、通算681本塁打の選手が登板することなどについては、「600本以上のホームランを打っている選手が登板するのは、プーホルスが史上初!?」で書いた。

 プーホルスは、3000安打も達成している。この試合で登板前に打った2本を含め、通算安打は3312本だ。

 3000本以上のヒットを打っている選手がマウンドに上がったことは、過去に2度ある。

 1925年10月4日に投げたタイ・カッブは、その時点で3821安打だった。なお、カッブの通算安打が何本なのかは、はっきりしておらず、例えば、MLB.comは4191本、ベースボール・リファレンスとファングラフスは4189本としている。この記事では、後者に従った。

 また、ウェイド・ボッグスは、1999年8月7日のホームランにより、通算安打を3000本とし、その3日後に投げた。この時点の通算安打は、3001本だった。

 ただ、カッブとボッグスは、3000本目のヒットを打つ前にも、マウンドに上がっている。カッブは通算3登板、ボッグスは2登板。3000安打後の登板は、それぞれの3登板目と2登板目だ。

 初登板の時点の通算安打は、プーホルスの3312本が最も多い。それまでの最多は、イチローだった。2015年10月4日に投げるまでに、イチローは2935安打を記録した。

 プーホルスとイチローは、年齢こそ違うものの、どちらも2001年4月2日にメジャーデビューし、球場は別々ながら、その試合で最初のヒット――イチローは1本目と2本目――を打っている。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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