ドラフト全体1位の負傷により、ドラフト全体1位がメジャーデビューする。指名は10年前と5年前
5月6日、AAAから昇格したロイス・ルイス(ミネソタ・ツインズ)は、「7番・遊撃」としてメジャーデビューした。
ユーティリティのルイス・アライズが新型コロナウイルス・リストに入り、ルイスは、それによって空いたアクティブ・ロースターに加わった。だが、昇格の大きな理由は、遊撃の穴埋めだ。この前日、カルロス・コレイアは死球を受け、右手の中指を負傷した。
ツインズのアクティブ・ロースターにいる野手のうち、ホルヘ・ポランコ、ジオ・アーシェラ、ニック・ゴードンの3人は遊撃を守れるが、ポランコとアーシェラは二塁と三塁のレギュラーだ。内外野を守るゴードンは、昨シーズンに続き、メジャーリーグ2年目の今シーズンも出塁率.300未満。ルイスはAAAで24試合に出場し、出塁率.430を記録していた。
コレイアとルイスは、どちらもドラフト全体1位だ。今から10年前、2012年のドラフトで、コレイアはヒューストン・アストロズに指名された。そして、昨オフにFAとなり、ツインズと年平均3510万ドルの契約を交わした(「2億7500万ドルの申し出を断ったFAが、1億530万ドルで契約。総額は2分の1以下だが…」)。一方、ルイスがツインズから指名を受けたのは、5年前の2017年だ。現在の年齢は、コレイアが27歳、ルイスは22歳。来月、ルイスは23歳の誕生日を迎える。
ツインズには、コレイアとルイス以外にも、ドラフト全体1位の選手が在籍している。2008年にタンパベイ・レイズから指名された、ティム・ベッカムがそう。こちらも、2人と同じく遊撃手だ。もっとも、今年2月に「2年続けてマイナーリーグ契約の「ドラフト全体1位」は、今世紀最大の「ハズレ」なのか」で書いたとおり、メジャーリーグでプレーしたのは2019年が最後。今シーズンはAAAにいて、開幕前から故障者リストに入っている。
現時点において、各球団に在籍するドラフト全体1位の選手は、以下のとおり。フィラデルフィア・フィリーズも、ツインズと同じく3人を擁するが、コレイアの前年に指名されたマーク・アッペルは、まだメジャーデビュー前だ。
なお、コレイアは、5月6日に続いて7日も欠場した――2試合ともルイスが遊撃を守った――ものの、骨折はしておらず、故障者リストには入っていない。ルイスは、2試合とも、シングル・ヒットを1本ずつ打った。