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現役プロ野球選手の出身大学ランキング。出身者が二桁の10校中2校は20人以上

宇根夏樹ベースボール・ライター
野村祐輔 JULY 31, 2010(写真:アフロスポーツ)

 10人以上の現役選手を輩出している大学は、10校を数える。これは、2月9日時点における支配下選手の人数だ。最多は、明治大の21人。亜細亜大の20人が、次いで多い。あとの8校は、法政大が14人、早稲田大と慶應大が各13人、東洋大が12人、國學院大と東北福祉大が各11人、上武大と東海大は各10人だ。東海大の場合、東海大九州キャンパス出身の小川一平(阪神タイガース)や東海大北海道キャンパス出身の今川優馬(北海道日本ハムファイターズ)は、人数に含めていない。

 明治大の出身者のうち、野村祐輔(広島東洋カープ)、上本崇司(広島東洋)、福田周平(オリックス・バファローズ)、上原健太(北海道日本ハム)、佐野恵太(横浜DeNAベイスターズ)の5人は、いずれも広陵高から明治大へ進んだ。亜細亜大は、岡山理大付高の出身者が多く、こちらも5人。髙田知季(福岡ソフトバンク・ホークス)、九里亜蓮(広島東洋)、薮田和樹(広島東洋)、藤岡裕大(千葉ロッテ・マリーンズ)、頓宮裕真(オリックス)がそうだ。

 慶應高→慶應大はさらに多く、昨年のドラフトで2位指名を受けた正木智也(福岡ソフトバンク)を含め、7人に上る。東海大相模高→東海大も5人だ。一方、早稲田実→早稲田大は、重信慎之介(読売ジャイアンツ)しかいない。

 また、法政大、慶應大、東北福祉大の3校は、昨年のドラフトで指名されて入団した選手を、それぞれ3人ずつ含む。法政大は、山下輝(東京ヤクルト・スワローズ)が1位、三浦銀二(横浜DeNA)が4位、岡田悠希(読売)は5位。慶應大は、正木が2位、中村健人(広島東洋)が3位、渡部遼人(オリックス)は4位。東北福祉大は、椋木蓮(オリックス)が1位、大竹風雅(福岡ソフトバンク)と八木彬(千葉ロッテ)は5位だ。この9人のうち、中村と八木の2人以外は、大学からプロ入りした。

 なお、日本以外の大学も調べたが、現役選手が2人以上は、チェン・ウェイン(陳偉殷/阪神)と宋家豪(東北楽天ゴールデンイーグルス)の国立体育大(台湾)しか見つからなかった。

 現役選手の出身高校については、こちらで書いた。

「現役プロ野球選手の「出身高校ランキング2022」トップ30。最多は大阪桐蔭の19人」

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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