大谷翔平が決めた「本盗」は日本人メジャーリーガー3人目。その2人目はスピードスターだが、1人目は…
8月31日、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)は、5回裏に本盗を決めた。ジャレッド・ウォルシュが空振りした後、二塁一塁走者のフィル・ゴスリンがスタートを切り、捕手のゲリー・サンチェス(ニューヨーク・ヤンキース)が二塁へ送球すると、大谷は本塁へ。遊撃を守っていたジオ・アーシェラからの返球を受け、サンチェスがタッチするよりも早く、大谷は左手でホーム・ベースに触れた。
大谷の前に本盗を記録した日本人メジャーリーガーは、見落としがなければ、2人しかいない。その2人目は、松井稼頭央だ。ヒューストン・アストロズ時代の2009年5月19日。一塁走者のマイケル・ボーンがピック・オフで一、二塁間に挟まれ、その間に松井が本塁を突いた。松井は、メジャーリーグの7シーズンで102盗塁。2007年はコロラド・ロッキーズで、リーグ9位タイの32盗塁を記録した。日本プロ野球では、1997~99年に3年続けて盗塁王を獲得している。
一方、松井の前年に本盗を決めたのは、シアトル・マリナーズでプレーした城島健司だ。こちらは、メジャーリーグの4シーズンで7盗塁。日本プロ野球でも、2000年の10盗塁以外は、どのシーズンも二桁に達していない。ご存じの方も多いと思うが、一応言っておくと、城島は捕手だった。
2008年5月31日の4回裏。ミゲル・カイロがスクイズを試みたものの、ワンバウンドの投球にバットを当てることができなかった。それでも、城島は立ち止まることなく本塁へ。捕手のイバン・ロドリゲスがプロテクターに当てて前に落としたので、すぐに拾っていれば、アウトのタイミングだったが、ボールが手につかなかった。
大谷はこの試合で、4回裏に二盗も記録した。こちらは、二塁走者のデビッド・フレッチャーとの重盗だった。この2盗塁を含め、今シーズンはここまで22盗塁。メジャーリーグ通算は51盗塁だ。
日本人メジャーリーガーのシーズン20盗塁以上については、7月にこちらで書いた。